将棋崩しのルールと遊び方
将棋崩し(しょうぎくずし)は、将棋の駒を盤の上に山のように積み、その山から1枚ずつ駒を抜き取っていく遊びです。地域や家によって「山崩し」「崩し将棋」「ガッチャン将棋」などとも呼ばれます。将棋の指し方を知らなくても遊べるので、将棋の駒にはじめて触れる子どもから大人まで、家族や友だちといっしょに楽しめます。使う指は1本だけ。ほかの駒を動かしたり、「カチッ」と音を立てたりしないように、そっと駒を盤の外まで運べたらその駒がもらえます。このゲームでは、盤を真上から見た画面で、駒をドラッグ(スマホは指で押さえて)して遊びます。
1. 駒の山を作る

本物の将棋崩しでは、40枚の駒を駒箱に入れ、盤のまん中にふせて置いてから、箱をそっと持ち上げて山を作ります。このゲームでも、始めるたびに駒箱をあけて新しい山ができます。山の形は毎回ちがいます。重なっている駒は、上にある駒ほど影が大きく、少し大きく見えます。最初に取る人はじゃんけんで決まり、そこから交代で取っていきます。
2. 駒を押さえて、盤の外まで引く

自分の番になったら、山の中から取りたい駒を選んで押さえ、そのまま盤の端まで引きます。上・下・左・右、どの端に向かって引いてもかまいません。押さえた駒の中心が盤の外に出たら取れて、取った駒は手元にすべっていきます。途中で指を離しても失敗にはならないので、ひと休みしてから、もう一度押さえて続きを引けます。押さえた駒にはふちどりが付き、動かすのが速いと赤くなります。
3. 失敗になるとき

本物の将棋崩しでは「音を立てたら失敗」です。このゲームでは、音が立つ3つの場面を失敗にしています。
- カチッ(ぶつかった): 引いている駒が、ほかの駒に速くぶつかったとき。ゆっくり当たったときは、相手の駒を静かに押していけます。
- コトッ(落ちた): 引いている駒の上に乗っていた駒が、支えを失って落ちたとき。上の段の駒を下の段へ速く下ろしたときも落ちた音がします。
- 動いた(ずれた): 引いている駒の下にある駒などが、こすれて少しずつ引きずられ、一定より大きくずれたとき。ずれかけている駒には黄色の印が付きます。
失敗したら、その番はおしまいで、次の人の番になります。動いてしまった駒や落ちた駒は、そのままの場所から続けます。
4. 上に乗った駒といっしょに動く

重なった駒の下の駒を引くと、上に乗った駒もこすれていっしょに動きます。ただし少しずつ遅れていくので、遠くまで引くと、上の駒が支えからはみ出して落ちてしまいます。上に乗った駒といっしょに盤の外まで運べれば、まとめて取れます(ガイドが「あり」のときは、いっしょに動く駒に青い点線が付きます)。反対に、上の駒を引くと、下の駒が少し引きずられます。長い間こすっていると、下の駒がずれて失敗になります。
5. 点数と勝ち負け

盤の上の駒が全部なくなったら終わりです。標準のルールでは、取った駒の点数の合計が多い人の勝ちで、同じ点なら引き分けです。点数は、王・玉が10点、飛・角が8点、金・銀が5点、桂・香が4点、歩が1点。将棋で強い駒ほど高くしてあるので、遊びながら駒の強さの順番も覚えられます。ひとりで遊ぶときは、失敗3回までに何点取れるかに挑戦します。
ルールの選び方(地方ルール)
将棋崩しには決まった公式ルールがなく、取り方や数え方は地域や家によって少しずつちがいます。このゲームでは、よく知られた決まりを「標準」と「続けて取る」の2つから選べて、「自分で決める」で1つずつ選ぶこともできます。
| 決まり | 標準 | 続けて取る |
|---|---|---|
| 取れたあと | 次の人と交代 | 失敗するまで続けて取れる |
| 勝ち方 | 点数の合計 | 点数の合計 |
| いっしょに動いた駒 | まとめて取れる | まとめて取れる |
「自分で決める」では、勝ち方を「枚数」(駒の種類に関係なく、取った枚数で勝負)や「王を取ったら勝ち」(王か玉を先に取った人がその場で勝ち)に、いっしょに動いた駒を「1枚ずつ」(ほかの駒を動かしたら失敗。重なった駒は、上から順にばらしてから取る)に変えられます。駒の数を20枚にすると、短い時間で1回遊べます。はじめての人は「標準」から始めるのがおすすめです。
CPUの強さ
| CPUの強さ | 対戦したときの感じ |
|---|---|
| やさしい | 目についた駒にすぐ手を出し、速く動かしがち。上に駒が乗っているのもよく見落として、よく失敗します。 |
| ふつう | 取れそうな駒を選んでくることが増えますが、急いでぶつけることもよくあります。 |
| つよい | 点の高い駒を、ていねいに選んで取ってきます。それでも、ときどき手がすべって失敗します。 |
将棋崩しのコツ
1. 上に何も乗っていない駒から取る
いちばん取りやすいのは、盤の上にじかに置かれていて、上に何も乗っていない駒です。山のふちにある駒を探しましょう。上に駒が乗っている駒は、引いている間に上の駒が落ちやすくなります。
2. ほかの駒の近くは、ゆっくり
失敗のほとんどは、急いで動かしてほかの駒にぶつけることです。まわりに駒がない所は速く引いてもかまいませんが、ほかの駒のすぐ横を通るときは、ふちどりが緑のうちに、ゆっくり動かしましょう。
3. 近い端へ、まっすぐ
引く道のりが長いほど、途中でほかの駒にさわったり、下の駒をこすったりしやすくなります。山の外側の駒は、いちばん近い端へまっすぐ引くのが安全です。間に駒があるときは、向きを変えてよけて通りましょう。
4. 上の駒は、下の段へそっと下ろす

上の段の駒を取るときは、まず下の駒からはずれるまで、ゆっくり引きます。下の段へ下りる瞬間に速く動かしていると「コトッ」と音が立ちます。下ろしたあとは、ふつうの駒と同じように引けます。
5. 下の駒を長くこすらない
上の駒を引くと、下の駒が少しずつ引きずられます。黄色の印が濃くなってきたら危ないサインです。下の駒の上を長く通らない向き(下の駒からいちばん早くはずれる向き)を選びましょう。
6. 点の高い駒は、取れる形になってから
王や飛車がすぐ見えても、山の奥で重なっているうちは失敗しやすいものです。まわりの駒が減って取りやすくなるまで待つのも作戦です。「続けて取る」のルールでは、取りやすい駒から順に続けて取り、失敗しにくい流れを作りましょう。
よくある質問
スマホやタブレットでも遊べる?
遊べます。駒を指で押さえたまま動かします。駒が小さく感じるときは、画面を横にするより、縦のままで盤を大きく表示するほうが押さえやすくなります。キーボードがあれば、矢印キーで駒を選び、Enter で押さえて、矢印キーでゆっくり動かすこともできます。
ちゃんとゆっくり動かしたのに失敗したのはなぜ?
上に乗っていた駒が遅れて落ちたか、下の駒がこすれてずれたことが考えられます。失敗の理由は画面の上に出て、原因になった駒が赤くふちどられるので、確かめてみましょう。
2枚以上いっしょに取ってもいいの?
標準のルールでは、いっしょに動いた駒(上に乗っていた駒や、静かに押していった駒)が盤の外に出れば、まとめて取れます。一度にたくさん取れることもありますが、そのぶん失敗もしやすくなります。「自分で決める」で「1枚ずつ」にすると、ほかの駒を動かした時点で失敗になります。
王を取ったら勝ちのルールもある?
あります。「自分で決める」の勝ち方で「王を取ったら勝ち」を選ぶと、王か玉を先に盤の外へ運んだ人が、その場で勝ちになります。点数が逆転できない分、一発勝負の楽しさがあります。
とちゅうでやめても、続きから遊べる?
同じ端末・同じブラウザなら、「続きから」で、そのときの山の形から再開できます。駒を1回引くごとに自動で保存しています。
将棋崩しってどんな遊び?
将棋崩しがいつ始まったのかは、はっきりした記録がないようです。将棋の道具があればすぐに遊べることから、将棋を指さない人も楽しめる遊びとして、昔から家庭や子ども会、学童などで受けつがれてきました。木の駒は表面がざらっとしていて山を作りやすく、プラスチックの駒は滑りやすくて崩れやすいといわれます。「金を取ったら山にはじいて崩せる」「立てたまま運んだら得点が2倍」など、楽しい地方ルールもたくさん生まれています。将棋の入門として、駒の名前や強さに親しむきっかけにもなります。