三目並べ(まるばつゲーム)の遊び方
三目並べは、○と×を使って2人で遊ぶゲームです。「まるばつゲーム」「○×(まるばつ)」「まるぺけ」とも呼ばれ、英語では「tic-tac-toe(ティックタックトー)」といいます。紙とえんぴつがあれば、ノートのすみや黒板でもすぐに遊べるので、子どものころに遊んだ人も多いでしょう。ルールはかんたんですが、先手と後手の「必勝法」や「負けない打ち方」を知っていると、ぐっと面白くなります。
交互に印を書く

「井」の字の形に線を引くと、3×3で9つのマスができます。1人が○、もう1人が×を受け持ち、空いているマスに1つずつ交互に書いていきます。一度書いた印は、消したり動かしたりしません。どちらが先に書くかは決まりがないので、遊ぶ前に決めます。このゲームでは、いつも○が先手(先に書く人)です。CPUと遊ぶときは、あなたが○(先手)か×(後手)かを選べます。「1局ごとに交代」にすると、先手と後手を順番に受け持てます。
3つ並べたら勝ち

自分の印を、縦・横・ななめのどれかに3つまっすぐ並べたら勝ちです。並び方は、縦に3通り・横に3通り・ななめに2通りの、全部で8通りしかありません。ゲームの画面では、並んだ3つを線で結んで知らせます。最後の9マス目を書いて3つ並んだときも、その人の勝ちです。
マスがうまったら引き分け

9つのマスがすべてうまっても、どちらも3つ並べられなかったときは引き分けです。三目並べは、おたがいがまちがえずに打つと必ず引き分けになることがわかっています。ですから、上手な人どうしで遊ぶと、ほとんどが引き分けです。勝つためには、相手のまちがいを引き出す打ち方が大切になります(下の「必勝法」で説明します)。
遊び方の種類(4×4・消えるまるばつ)
このゲームでは、ふつうの三目並べのほかに2つの遊び方を選べます。「自分で決める」で、盤の大きさと「古い印が消える」を組み合わせることもできます。
| 遊び方 | 盤 | 勝ち | 引き分け |
|---|---|---|---|
| ふつうの三目並べ | 3×3(9マス) | 3つ並べる | 9マスがうまったとき |
| 4×4(4つ並べ) | 4×4(16マス) | 4つ並べる | 16マスがうまったとき |
| 消えるまるばつ | 3×3(9マス) | 3つ並べる(印は1人3つまで) | 60手たっても決まらないとき |

4×4(4つ並べ)は、マスが16に増え、4つまっすぐ並べたら勝ちです。並び方は縦4・横4・ななめ2の10通り。ななめは、盤のすみからすみまでの2本だけです。1本の並びを作るのに時間がかかるので、相手の並びを止めるのは3×3よりやさしくなり、引き分けがとても多くなります。勝つには、あと1つで並ぶ形を2つ同時に作るしかありません。

消えるまるばつは、盤に置ける印が1人3つまでの遊び方です。4つ目を書くと、自分の印のうち一番古い(一番はじめに書いた)ものが消えます。次に消える印は、画面ではうすく表示されます。うすい印を使った並びは、4つ目を書いたときに消えてしまうので、3つ並んだことになりません。マスがうまることがないので、ふつうの三目並べのように引き分けにはなりにくく、最後まで気がぬけません。いつまでも決まらないときのために、このゲームでは2人あわせて60手(4×4で消える遊び方は80手)で引き分けにしています。
三目並べの必勝法と負けない打ち方
三目並べで勝つための考え方は、じつはそれほど多くありません。次のことを覚えておけば、「つよい」CPUとも引き分け以上に持ちこめます。
1. 相手の「あと1つ」は必ず止める
いちばん大事なのは、相手の印が2つ並んで、残りの1マスが空いているときに、そこへ自分の印を書いて止めることです。自分の番になったら、まず「自分があと1つで勝てる所はないか」、次に「相手があと1つで勝てる所はないか」を見ましょう。はじめのうちは、この2つを確かめるだけで負けがぐっと減ります。
2. 勝ちの形は「両取り」

1回書いただけで「あと1つで3つ並ぶ所」を2つ同時に作る形を、ここでは「両取り」と呼びます(ダブルリーチと呼ぶ人もいます)。相手は1回に1つしか止められないので、次の番でもう片方に書けば勝ちです。三目並べで勝つときは、ほとんどがこの形です。反対に、相手に両取りを作らせなければ、負けることはありません。
3. 先手は角か真ん中から
先手(最初に書く人)は、どこに書いても、相手がまちがえなければ引き分けです。それでも、はじめの1手は「角」か「真ん中」がおすすめです。角から始めると、後手が正しく受けられる場所は真ん中の1か所だけで、ほかのどこに書いても先手の勝ちになります。真ん中から始めると、後手は4つの角のどれかに書かないと負けます。辺のまん中(角と角の間)から始めることもできますが、後手が受けられる場所が多いので、勝ちにつなげにくくなります。
4. 後手の受け方


後手(2番目に書く人)が負けないためには、1手目の受け方が大切です。先手が角に書いたら、後手は必ず真ん中へ。先手が真ん中に書いたら、後手は角へ書きます。先手が辺のまん中に書いたときは、真ん中・その印のとなりの角・向かいの辺のまん中のどれかなら大丈夫です。
もう1つ気をつけたいのが、先手が「角・真ん中(後手)・向かいの角」の形にしてきたときです。ここで後手が残りの角に書くと、先手に両取りを作られて負けてしまいます。この形では、後手は辺のまん中に書いて、先手に止めさせるのが正解です。
5. 相手に止めさせて、自分の形を作る
自分の印を2つ並べると、相手はそれを止めなければなりません。相手が止める場所を先に考えておき、止めさせたあとに自分が両取りを作れるように並べるのが、上手な人の打ち方です。「つよい」CPUに勝ちたいときは、角を使って相手に止めさせながら、両取りの形をねらいましょう。
6. どうして引き分けになるの?
3×3の盤では、並び方が8通りしかなく、どの並びも1回書けば止められます。両取りを作るには、決まった形に印を置く必要がありますが、後手が最初の1手を正しく受けて、その後も「あと1つ」を止め続けると、先手はその形を作れません。先手も同じように守れば後手も勝てないので、おたがいが正しく打つと、最後はマスがうまって引き分けになります。コンピューターで全部の打ち方を調べても、この結果は変わりません。だからこそ、三目並べは「どこで相手がまちがえるか」を楽しむ遊びです。
よくある質問
先手と後手、どちらが有利?
先手のほうが有利です。先に書けるぶん、両取りを作るチャンスが多いからです。ただし、後手が正しく受ければ引き分けになります。公平に遊びたいときは、「1局ごとに交代」を選んで、先手と後手を順番に受け持つのがおすすめです。
CPUの強さはどれを選べばいい?
はじめてなら「やさしい」から。あと1つで並ぶ所を止め忘れたり、自分が勝てる所に気づかなかったりするので、両取りを知らなくても勝てます。「ふつう」は、あと1つの並びはたいてい止めてきますが、両取りの形にはあまり気づきません。「つよい」は、ほとんどまちがえず、引き分けに持ちこむのがうまい相手です。ときどき見落としがあるので、角を使って両取りをねらってみましょう。消えるまるばつの「つよい」は、印が消えるのを計算に入れて攻めてきます。
消えるまるばつにも必勝法はある?
このゲームの決まり(4つ目で一番古い印が消える・60手で引き分け)で全部の打ち方を調べると、先手が辺のまん中から始めて正しく打ち続ければ、先手が必ず勝てます。角や真ん中から始めると、後手が正しく受ければ決着がつきません。ふつうの三目並べとは反対に、真ん中が一番よい場所ではないのがこの遊び方の面白いところです。ただ、先まで正しく読むのはとてもむずかしいので、実際には「次に消える印」を見落とさないことが勝負の分かれ目になります。
待ったやヒントは使える?
はい。設定で「待った あり」にすると、「待った」ボタンで自分の書いた手を取り消せます(CPUの手もいっしょに戻ります)。「ヒント」を押すと、先まで読んだいちばん良いマスを青い点線で教えてくれます。使った回数は結果に出ます。
2人で遊べる?
はい。相手を「となりの人」にすると、1台の画面で交代しながら対戦できます。○の人から書き、どちらの番かは画面の上に出ます。続けて遊ぶと、盤の上にそれぞれの勝ち数と引き分けの数が出ます。
五目並べや四目並べとのちがいは?
どれも「並べたら勝ち」の仲間ですが、盤の広さと並べる数がちがいます。碁盤で5つ並べる五目並べは、先手が強く、長い読み合いになります。石を下から落として4つ並べる四目並べは、下から積み上げるので置ける場所が限られます。三目並べは、その中でいちばん小さく、1局が1分ほどで終わる、並べる遊びの入り口です。
三目並べの歴史
3つ並べる遊びはとても古く、古代エジプトの建物の石にそれらしい盤がきざまれていたと言われます。古代ローマでは、1人3つの石だけを使い、置いたあとは石を動かして3つ並べる「テルニ・ラピッリ」という遊びがあったそうです。消えるまるばつに少し似ていますね。日本では、明治時代の遊びの本に「丸角競争」という名前で、○と△を使う遊び方が紹介されています。1950年代には、コンピューターが人と三目並べを遊ぶプログラムも作られ、世界で最も古いテレビゲームの1つとも言われています。