詰将棋とは
詰将棋(つめしょうぎ)は、将棋の盤と駒を使ったパズルです。問題の図には、相手の玉(ぎょく)と、そのまわりの駒、それに自分の持ち駒が書かれています。自分は毎回「王手」をかけながら駒を動かし、決められた手数で相手の玉を「詰み」にします。1手で詰ませる問題を「1手詰め」、自分・相手・自分と3手で詰ませる問題を「3手詰め」といいます。自分の手で終わるので、手数はいつも1・3・5・7…と奇数です。
ふつうの将棋(指し将棋)の最後は、どちらが先に相手の玉を詰ませるかの勝負になります。詰将棋は、その場面だけを取り出して練習するためのもので、将棋が強くなるための近道としてプロもアマチュアも解いています。このゲームでは、初めての人でも解ける短い問題(1手詰め・3手詰め・5手詰め)を用意しました。相手の玉方の手はコンピューターがいちばん長く逃げる手で指すので、盤の上で駒を動かしながら答えを確かめられます。
問題の図の見方

盤の上で、向こう向き(上向き)の駒が自分の駒、手前向き(下向き)の駒が相手の駒です。盤の下の駒台にあるのが自分の持ち駒で、空いているマスに打てます。相手の持ち駒は「残りの駒ぜんぶ」です。盤の上にも自分の持ち駒にもない駒は、すべて相手が持っていて、王手をふせぐために間に打つ(合駒をする)ことができます。問題の多くは、玉が盤のすみや端にいて、駒の少ない小さな形です。
詰将棋のルール
詰将棋には、ふつうの将棋のルールに、いくつかの決まりが加わります。
| 決まり | 中身 |
|---|---|
| 王手の連続 | 自分(攻め方)の手は、毎回かならず王手。王手にならない手は指せません |
| 相手はいちばん長く逃げる | 相手(玉方)は、詰みまでの手数がいちばん長くなるように逃げます。同じ手数なら、攻め方の持ち駒を使わせる逃げ方を選びます |
| 相手の持ち駒は残りぜんぶ | 盤の上と攻め方の持ち駒にない駒は、すべて相手の持ち駒(玉は除く) |
| 無駄な合駒はしない | 取られるだけで詰みを遅らせられない合駒(無駄合)は、手数に数えません |
| 駒は余らない | 正しく解くと、詰んだときに自分の持ち駒は1枚も残りません |
| ふつうの反則もだめ | 二歩・打ち歩詰め・動けない所への打ち込みは、詰将棋でも反則です |
1手詰めの例:頭金(あたまきん)

1手詰めでいちばん多いのは、持ち駒の金を玉のすぐ前に打つ「頭金」です。金は前・ななめ前・横・後ろに利くので、玉のまわりのマスを一度にふさげます。ただし、打った金に守りがないと、玉に取られてしまいます。打つマスに自分の駒が利いているかを、打つ前に確かめましょう。
3手詰めの考え方:王手をかけて、逃げた先で詰ませる

3手詰めは、1手目で王手をかけ、相手が逃げたり駒を取ったりした後に、3手目で詰ませます。1手目は、あえて駒をただで取らせる「捨て駒」になることがよくあります。捨て駒で玉を動けない所へさそい出したり、守りの駒をどかしたりしてから、最後の1手で詰ませるのです。5手詰めは、この「王手と応手」が1回増えます。
打ち歩詰めは反則

持ち駒の歩を打って、その一手で玉を詰ませることは、指し将棋と同じく詰将棋でも反則です(打ち歩詰め)。盤の上にある歩を1マス進めて詰ませる「突き歩詰め」は反則ではありません。問題によっては、歩を打つと打ち歩詰めになってしまうので、別の駒で詰ませる工夫が答えになっていることもあります。
無駄合(むだあい)とは

飛車・角・香車で遠くから王手をかけると、相手は間に駒を打って防げます。でも、その駒を取られると同じように詰んでしまう、ただ取られるだけの合駒は「無駄合」といい、詰将棋では数えません。このゲームの相手も無駄合はしません。反対に、合駒を取ると取った駒が次の手に役立たなかったり、玉が逃げられるようになったりする場合は、ちゃんと意味のある合駒として数えます。
このゲームの遊び方
上の「問題」で1手詰め・3手詰め・5手詰め・今日の1問から選んで「はじめる」を押します。動かしたい駒(または下の駒台の持ち駒)を押してから、行き先のマスを押すと指せます。動きガイドがありのときは、行き先のうち王手になるマスだけに青い点が出ます。王手にならない手は指せません。

正しい手を指すと、相手(玉方)がいちばん長く逃げる手で応じます。詰まない手を指したときは、玉が逃げられるマスや、王手の駒を取られることなど「その手では詰まない理由」を盤の上と文章で示します。「もどしてやり直す」で、その手の前にもどってやり直せます。
わからないときは「ヒント」を押すと、次に動かす駒が緑の枠で光ります。もう一度押すと、行き先も矢印で出ます。それでもわからなければ「答えを見る」で、正解の手順を最初から自動で指して見せます。解いた問題は「問題の一覧」に印が付きます(○はヒントなし・まちがいなしで解いた問題、△はヒントやまちがいのあとに解いた問題、×は答えを見た問題)。記録はこの端末のブラウザに残ります。
「今日の1問」は日付で変わる問題で、同じ日ならだれが解いても同じ問題です。火曜と木曜は1手詰め、土曜と日曜は5手詰め、ほかの日は3手詰めが出ます。続けて解いた日数も記録されます。
詰将棋のコツ(初心者向け)
1. まず玉の逃げ道を数える
玉のまわりの8マスのうち、どこへ逃げられるかを先に見ます。自分の駒が利いているマス・相手の駒でふさがっているマスを除いた残りが逃げ道です。逃げ道が1つか2つしかなければ、そこをふさぐ王手を探しましょう。
2. 王手をかけられる手を全部ならべる
詰将棋の手は王手だけなので、候補はそれほど多くありません。「どの駒で」「どこから」王手ができるかを一度ぜんぶ思い浮かべると、見落としが減ります。このゲームの動きガイドは、王手になるマスだけに点を出すので、候補さがしの練習になります。
3. 打った駒・動かした駒が取られないか確かめる
王手の駒が玉のすぐとなりにあるときは、その駒に自分の別の駒が利いていないと、玉に取られてしまいます。まちがえたときに赤い枠で示されるマスは、たいていこの「守りのない駒」か「ふさいでいない逃げ道」です。
4. 持ち駒は全部使うつもりで考える
正しい答えでは、持ち駒が1枚も余りません。持ち駒に金と銀があるなら、両方を使う手順を探します。これは答えを見つけるための大きな手がかりです。
5. 3手詰めでは「捨て駒」を疑う
いきなり詰まない形でも、1手目にわざと駒を取らせると、相手の玉や守りの駒が動いて、3手目で詰む形に変わることがあります。取られてもよいから王手をかける手を、候補に入れてみましょう。
6. 金は最後、銀や桂は先に
金は玉を詰ませる力が強いので、最後の1手に残しておくと詰みやすくなります。銀や桂馬、飛車・角などを先に使い、最後に金を打つ形がよく出てきます。
よくある質問
将棋を覚えたばかりでも解ける?
はい。駒の動かし方がわかれば1手詰めから解けます。動きガイドをありにすると、駒の動ける向きが矢印で、王手になるマスが点で出ます。駒の動きに自信がなければ、先に将棋のページで駒の動きを確かめてからでもかまいません。
1手詰め・3手詰め・5手詰めは、どれから始めればいい?
まずは1手詰めで、「王手の種類」と「逃げ道のふさぎ方」に慣れるのがおすすめです。1手詰めがすらすら解けるようになったら3手詰め、3手詰めに慣れたら5手詰めへ進みましょう。各36問あり、並びはだいたいやさしい順です。
答えが2通りあるように見えるのはなぜ?
問題はどれも、正しい答えが1通りになるように、コンピューターで全部の手を調べて確かめてあります。別の手でも詰みそうに見えるときは、相手の合駒や、取った駒の数(駒余り)をもう一度確かめてみてください。ほかの王手で詰まないときは、なぜ詰まないかを盤の上で示します。
相手の手はどうやって決まるの?
相手(玉方)は、詰みまでの手数がいちばん長くなる手を選びます。同じ手数なら、こちらの持ち駒をたくさん使わせる手を選びます。これは詰将棋の決まりで、相手がいちばんしぶとく逃げても詰むことを確かめるためです。
解いた記録は消える?
記録はこの端末のブラウザに保存されます。同じ端末・同じブラウザで開けば、解いた問題の印も、途中の問題の続きも残っています。ブラウザの履歴やサイトのデータを消すと記録も消えます。
詰将棋の歴史
詰将棋の歴史は古く、今に残るいちばん古い作品集は、江戸時代の初めごろに初代の大橋宗桂がまとめたものだといわれます。江戸時代には、将棋の家元が作品集を幕府に献上する習わしがあり、長い手数のものや、形の美しいものなど、多くの作品が作られました。昔の作品には、今の決まりでは認められない駒余りのものもあったそうです。今では新聞や雑誌、アプリなどで毎日のように新しい問題が発表され、詰将棋を解く速さを競う大会も開かれています。ここの問題は、このサイトで新しく作ったものです。