詰碁とは
詰碁(つめご)は、囲碁の盤の一部を切り出した問題です。白と黒の石が置かれた形を見て、「黒から打って白を殺す」「黒から打って黒が生きる」といった目的を、決められた手番から考えます。囲碁で石が「生きる」か「死ぬ」か(死活)の練習になるので、はじめたばかりの人からプロ棋士まで、読みの力をきたえるために解いています。詰将棋の囲碁版と考えるとわかりやすいでしょう。
問題には「黒先白死(くろせんしろし)」「黒先活(くろせんいき)」のように、どちらから打つか(黒先=黒から)と、目的が書かれます。このゲームでは、あなたがいつも黒を持ち、白の手はコンピューターが打ちます。入門の問題には、囲碁の石の取り方の基本(アタリ・シチョウ・ゲタ)を身につける「白を取る」問題も入れました。
問題の図の見方

画面の盤は、19路盤の隅や辺だけを大きく見せています。太い線で終わっている側が盤の端で、線が薄れていく側は、その先にも盤が続いています。薄くしてある所は「問題の外」で、ここには打ちません。問題の外や、盤が続く側に接している黒の石は、外の味方とつながっていて取られないと考えます。反対に、白の石がそこまで逃げ出せたら、白は助かったことになります。
石を取る基本(入門)
呼吸点とアタリ

石の上下左右のとなりの空いている点を「呼吸点(ダメ)」といいます。つながった石は、呼吸点をまとめて持ちます。相手に呼吸点をすべてふさがれると、その石は取られて盤から取りのぞかれます。呼吸点が残り1つになった状態が「アタリ」です。このゲームでは、設定の「アタリの印」をありにすると、アタリの石に赤い点線の輪が付きます。
シチョウ

アタリをかけられた白がのびて逃げても、呼吸点が2つにしか増えないなら、黒はまたアタリをかけられます。これを階段のようにくり返して、盤の端や味方の石にぶつけて取る手筋が「シチョウ」です。大事なのは、どちら側からアタリをかけるかです。反対側からかけると、白の呼吸点が3つに増えて逃げられてしまいます。
ゲタ

「ゲタ」は、アタリをかけずに、白の逃げ道の先をゆるく囲む手筋です。白がどちらへのびても呼吸点が増えないので、そこからアタリを続けて取れます。アタリばかりを追いかけると逃げられてしまう形で、ひと呼吸おいて網をかけるように打つのがこつです。
死活の基本(二眼・ナカデ・欠け目)
目が2つあれば生き

石のかたまりが囲んだ、中の空いている点を「目(め)」といいます。別々の目を2つ持つ石は、相手がどちらの目にも打てない(打つと自分の石が取られるだけの着手禁止点になる)ので、決して取られません。これが「二眼(にがん)で生き」です。目が1つしかない石は、まわりをふさがれると最後は取られてしまう「死に」です。詰碁は、この「目を2つ作る」「目を2つ作らせない」の争いです。
ナカデ(目の中の急所)

目の広さが3つ並んだ形(直三・曲三)は、まん中の点が急所です。白が先に打てば目が2つに分かれて生き、黒が先に打てば白の目は1つになり死にます。このように、相手の目の中の急所に打って目を1つにする手を「ナカデ」といいます。4つや5つの目の広さにも、形ごとに急所があります。自分が生きる問題では、反対に目の中の急所に自分から打って、目を2つに分けます。
欠け目(見かけだけの目)

目のように見えても、その目を囲む石の一部がアタリになっていて取られてしまうものは、本当の目ではありません。これを「欠け目(かけめ)」といいます。目が2つあるように見える形でも、1つが欠け目なら死にです。殺す問題では、白の目のななめの点に打って、目を欠け目にする手がよく出てきます。
このゲームの遊び方
上の設定で「入門」「初級」「中級」か「今日の1問」を選び、「はじめる」を押します。盤の上の目的(「黒先 白を殺す」など)と手数を見て、打ちたい交点を押すと黒の石を打てます。正しい手なら白(コンピューター)がいちばんしぶとい手で応じ、決められた手数で目的が決まると正解です。

まちがえた手を打つと、白がその手をとがめる手(反撃)を打って見せ、「白に目が2つでき、生きてしまいます」のように理由を出します。「もどしてやり直す」で、その手の前にもどれます。わからないときは「ヒント」を押すと、答えのある4つの交点が緑の枠で示され、もう一度押すと打つ点がわかります。「答えを見る」では、正解の手順を最初から打って見せます。解いた問題は「問題の一覧」に印が付きます(○はヒントなし・まちがいなし、△はヒントやまちがいのあと、×は答えを見た問題)。記録はこの端末のブラウザに残ります。「今日の1問」は日付で変わり、火曜と木曜は入門、土曜と日曜は中級、ほかの日は初級から出ます。
| 段階 | 中身 |
|---|---|
| 入門 | 1手・3手中心。アタリで取る、シチョウ、ゲタ、ナカデ、目を2つに分けて生きる、など基本の形 |
| 初級 | 取る手筋と死活のまぜこぜ。3手・5手の問題が増え、白の応手まで読む力をつける |
| 中級 | 目の外から打つ急所や、7手・9手の長い手順、わざと石を取らせる捨て石など、読みの深い問題 |
詰碁の解き方と上達のコツ
1. まず目的と「相手の急所」を確かめる
「殺す」問題なら白が目を2つ作るのに必要な点、「生きる」問題なら白が黒の目をつぶしに来る点をさがします。詰碁では、相手が打ちたい点に先に打つのが正解であることがとても多いです。
2. 目の広さを数える
囲まれた中の空いている点が3つなら、ナカデの急所がないかを見ます。広さが足りなければ、外から広さをせばめる手(ハネ・オキ)を考えます。生きる問題では反対に、広さを確保する手が先になります。
3. 候補を2〜3手にしぼって、白の応手まで読む
1手目だけで決めずに、「そこに打ったら白はどう打つか」「そのあと黒はどうするか」まで頭の中で並べてみましょう。まちがえたときに白が見せる返し方は、その「読み落とし」を教えてくれます。
4. 捨て石をこわがらない
わざと取らせる石(捨て石)を打つと、取った白の形が悪くなって欠け目ができたり、取り返しで白をまとめて取れたりします(ウッテガエシ)。中級では、この「取らせる手」が答えになる問題が増えます。
5. 同じ問題をくり返す
詰碁は、形を覚えるほど速く正しく解けるようになります。答えを見た問題(×)や、ヒントを使った問題(△)は、日をおいてもう一度解いてみましょう。実際の対局で同じ形が出たときに、すぐに急所が見えるようになります。
よくある質問
囲碁を覚えたばかりでも解ける?
はい。石の取り方がわかれば、入門の「白を取る」問題から解けます。入門にはアタリ・シチョウ・ゲタといった取り方の基本と、ナカデ・目を2つに分けるといった死活の基本を集めました。囲碁のルールから知りたいときは、囲碁(9路盤)のページで遊び方を確かめてから始めるのもおすすめです。
アプリを入れなくても無料で遊べる?
はい。ブラウザで開くだけで、登録なしで全部の問題を無料で解けます。パソコン・タブレット・スマホのどれでも遊べ、スマホでも石が置きやすいように問題の部分だけを大きく見せています。
答えが2つあるように見えるのはなぜ?
問題はどれも、コンピューターで白の応手を含めた全部の変化を読んで、最初の正解が1つだけになるように確かめてあります。別の手でもうまくいきそうに見えるときは、白がどう返すかを盤の上で見てみてください。取る問題では「その手でも取れますが、決められた手数より長くかかります」と出ることもあります。
コウやセキの問題はある?
ここの問題は、どれもコウにならずに決まる形です(コウは、盤のほかの場所の事情=コウダテで結果が変わります)。セキ(おたがいに手を出せない形)は、白が生き残る形として扱っています。
解いた記録は消える?
記録はこの端末のブラウザに保存されます。同じ端末・同じブラウザなら、解いた問題の印も途中の続きも残ります。ブラウザの履歴やサイトのデータを消すと記録も消えます。
詰碁の歴史
死活の問題は、囲碁の本の一部として古くからありました。中国の元の時代にまとめられた『玄玄碁経』が有名で、日本では江戸時代に『囲碁発陽論』や『碁経衆妙』などの問題集が作られたといわれます。「詰碁」という言葉は、詰将棋にならって日本で使われるようになったと考えられています。今では新聞や雑誌、本やアプリで、毎日のように新しい問題が発表されています。ここの問題は、このサイトで新しく作ったものです。
将棋の方の詰めの問題を解きたいときは詰将棋もどうぞ。囲碁を1局通して打ってみたいときは囲碁(9路盤)で、コンピューターと対局できます。