囲碁の遊び方
囲碁(いご)は、黒と白の石を使う2人用の盤上遊びです。盤の線が交わる所に交互に石を打ち、最後に自分の石で囲んだ陣地(地)が広いほうが勝ち。ルールそのものはとても少なく、「石を打つ」「囲まれた石は取られる」「打てない所がある」の3つを覚えれば遊べます。このゲームは、はじめての人にも打ちやすい9路盤(たて・よこ9本の線)が基本です。本式の19路盤より早く終わり、1局10分ほどで最後の数えまで体験できます。
石の打ち方

先に打つのは黒で、そのあとは白・黒・白…と1つずつ交代します。石はマス目の中ではなく、線と線が交わる点(交点)に置きます。盤の端や角の交点にも打てます。いったん打った石は動かせません。盤から消えるのは、相手に取られたときだけです。打つ所がないとき、打っても得にならないときは「パス」ができます。
呼吸点とアタリ

石のたて・よこのとなりにある空いた交点を「呼吸点(こきゅうてん)」といいます。ななめは数えません。同じ色の石がたて・よこにつながっていれば、ひとかたまりとして呼吸点を合わせて数えます。呼吸点が残り1つになり、次に相手が打つと取られてしまう状態を「アタリ」といいます。このゲームでは、アタリの石を赤い点線の輪で、最後の呼吸点を小さな輪で知らせます(設定で消すこともできます)。
石を取る

相手の石の呼吸点を全部ふさぐと、その石を盤から取り上げられます。つながった石は、まとめて全部取れます。取った石は「アゲハマ」と呼び、日本ルールでは最後に1つ1目として自分の点に加わります。盤の端や隅では呼吸点が少ないので、取るのも取られるのも早くなります。
打てない所(着手禁止点)

相手の石に囲まれた交点のように、打った瞬間に自分の石の呼吸点がなくなる所には打てません。これを「着手禁止点」といいます。ただし、そこに打つことで相手の石の呼吸点もなくなるときは、先に相手の石が取れるので打てます。このゲームでは、打てない所を押すと理由が表示されます。
コウ(すぐには取り返せない形)

おたがいに相手の石を1つずつ取り合える形を「コウ」といいます。そのままだと同じ取り合いがいつまでも続くので、コウで石を取られた人は、すぐには取り返せません。一度ほかの所に打ち(これを「コウダテ」といいます)、相手がそれに答えてから取り返します。このゲームでは、今は打てないコウの点に四角の印が出ます。
終わり方と数え方

おたがいに打つ所がなくなったら、2人続けてパスして対局を止めます。次に、相手の地の中に残っていて、どうやっても取られてしまう石(死に石)を確かめます。このゲームではCPUが死に石に×を付けて手伝うので、ちがう所だけ石を押して直し、「数えて終わる」を押します。日本ルールでは、自分の石で囲んだ空いた交点(地)の数に、取った石と死に石の数を足します。先に打つ黒が有利なので、白には「コミ」として6目半を足します。多いほうが勝ちで、半目があるので引き分けにはなりません。
ルールの違い(数え方・置き碁・石取り碁)
このゲームでは、次のルールを選べます。はじめての人は「囲碁・9路・日本ルール・置き石なし」から始めて、負けが続いたら置き石を増やすのがおすすめです。
| ルール | 数え方 | コミ | ポイント |
|---|---|---|---|
| 日本ルール(標準) | 地+取った石 | 6目半 | 日本の囲碁で使われる数え方 |
| 中国ルール | 地+盤の上の自分の石 | 7目半 | 死に石の確認で迷いにくい。たいていは日本ルールと同じ勝ち負け |
| 置き碁 | 選んだ数え方 | なし(持碁は引き分け) | 黒がはじめに星へ石を置き、白から打つハンデ戦 |
| 石取り碁 | 数えない | なし | 先に1つ(3つ・5つも選べる)取ったほうの勝ち |

置き碁は、実力に差があるときのハンデです。弱いほうが黒を持ち、決まった星の位置にあらかじめ石を置いてから、白が先に打ちます。9路盤は5つまで、13路盤は9つまで置けます。盤が小さいほど置き石1つの差は大きくなるので、9路では1つずつ増やして調べるのがよいでしょう。石取り碁は、囲碁の入門でよく使われる遊び方です。地は数えず、先に決めた数の石を取ったら勝ち。「アタリにする」「逃げる」「つないで守る」の感覚が早く身につきます。もっと小さな6路・7路の盤で、打つ前の注意やヒントつきで練習したいときはポン抜き(石取り碁)もどうぞ。
勝つためのコツ
1. アタリを見のがさない
いちばん大切なのは、アタリの石に気づくことです。相手の石がアタリなら取れますし、自分の石がアタリなら逃げるか、つないで呼吸点を増やします。はじめは赤い輪の印を頼りにしながら、打つ前に「いまアタリはないか」を見るくせをつけましょう。
2. 石はつなげて強くする
離ればなれの石は1つずつねらわれてしまいます。となりどうしにつなげると呼吸点が増え、取られにくくなります。相手に石と石の間を割って入られる(切られる)と弱くなるので、つなぐ所は早めに守りましょう。
3. 隅、辺、中央の順に
隅は盤の端を2方向に使えるので、少ない石で地を囲めます。序盤は隅、次に辺、最後に中央へと広げていくのが基本です。9路盤では、まん中の天元や3の3あたりに打つ手もよく使われます。
4. 取ることより、囲むことを考える
相手の石を取るのは楽しいですが、勝ち負けを決めるのは最後の地の広さです。小さな石を追いかけているうちに、大きな地を囲まれてしまうことがよくあります。取れる石が小さいときは、自分の地を広げる手と比べて選びましょう。
5. 目を2つ作ると取られない
石で囲んだ中に、はなれた空き交点(目)が2つあるひとかたまりは、相手がどちらにも打てないので取られません。これが「生き」です。相手の地の中に入った石は、目を2つ作れなければ最後は死に石になります。
6. 終わりは境目をしっかり閉じる
対局の終わりには、自分の地と相手の地の境目にすき間がないか確かめます。すき間があると、相手に入りこまれて地が減ります。どちらの地にもならない所(駄目)は、打っても点にはなりません。境目が閉じたらパスしましょう。
よくある質問
CPUの強さはどれを選べばいい?
はじめてなら「やさしい」がおすすめです。アタリになった石によく気づかず、取れる石もよく見のがすので、石を取る楽しさを味わいながら最後まで打てます。慣れてきたら「ふつう」。ときどき取りに来たり逃げたりしますが、まだ見落としが多めです。「つよい」は、形を見て地を囲みながら、取れる石はかなり取ってきます。勝てないときは、置き石を増やして挑戦しましょう。
置き石はいくつにすればいい?
まずは置き石なしで打ってみて、大きく負けたら次は2つ、それでも負けたら3つ…と1つずつ増やすのがおすすめです。このゲームでは、結果の画面に次の置き石の目安と、その設定ですぐに始めるボタンが出ます。勝てるようになったら1つずつ減らしていきましょう。
いつパスすればいいの?
自分の地と相手の地の境目がすべて閉じて、どこに打っても地が増えなくなったらパスします。相手がパスしたあとに自分もパスすると対局が止まり、数える段階に進みます。まだ打ちたい所があるときは、死に石の確認のあいだに「続けて打つ」で戻れます。
死に石の見分け方がわからない
相手の地の中にぽつんと残った石で、目を2つ作れないものが死に石です。迷ったらCPUの見立て(×の印)をそのまま使ってかまいません。気になる石は押して「生き石」「死に石」を切り替えると、下の数えがすぐに変わるので、どちらが得か確かめながら決められます。
待ったやヒントは使える?
はい。設定で「待った あり」にすると、自分の打った手を取り消せます(CPUの手もいっしょに戻ります)。「ヒント」を押すと、よく考えたCPUならどこに打つかを青い輪で教えてくれます。途中でやめても、同じ端末・同じブラウザなら「続きから」で再開できます。
2人で遊べる?13路盤は?
はい。相手を「となりの人」にすると、1台の画面で交代しながら対局できます。盤の大きさは9路と13路から選べます。13路は9路より広く、隅・辺・中央の打ち分けや、大きな地の囲い合いを楽しめます。
囲碁ってどんな遊び?
囲碁は、2000年以上前の中国で生まれたと考えられている、とても歴史の長い盤上遊びです。日本には7世紀ごろに伝わったとされ、正倉院には碁盤と碁石が収められています。江戸時代には家元の制度ができて盛んになり、いまでは日本・中国・韓国をはじめ世界中で打たれています。日本の囲碁のルールは、日本棋院と関西棋院が定めた「日本囲碁規約」にまとめられています。9路盤や13路盤は、入門や短い時間の対局のために広く使われている小さな盤です。