車の脱出パズル

車やトラックを前後にすべらせて道をあけ、赤い車を駐車場の右の出口から出してあげよう。

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    車の脱出パズルの遊び方

    車の脱出パズルは、車でぎっしり埋まった駐車場から、赤い車を出口へ出してあげるひとり遊びのパズルです。「渋滞パズル」「駐車場パズル」とも呼ばれます。盤は縦6マス・横6マス。車は向いている方向(前か後ろ)にしか動けないので、赤い車の前をふさいでいる車をどかすには、その車の前後をふさいでいる別の車を先に動かさなければなりません。どの車をどの順番で動かすかを考えて、道をあけていきます。ルールは「車を前後にすべらせる」だけなので、はじめてでもすぐに遊べます。

    盤の見方

    6×6の駐車場の盤。①上から3段目の赤い車、②右の壁の出口、③横向きの車、④縦向きの3マスのトラック、⑤縦向きの車
    ①赤い車 ②出口 ③横向きの車 ④縦向きのトラック ⑤縦向きの車

    盤のまわりは壁で、右の壁の上から3段目だけが出口になっています。赤い車はいつも出口と同じ段に横向きに止まっていて、屋根に白い矢印の印が付いています。ほかの車は、2マスの乗用車と3マスのトラックの2種類です。横向きに止まっている車は左右に、縦向きに止まっている車は上下にだけ動きます。赤い車の通り道には、うすい点線が引いてあります。

    車の動かし方

    左の図: 縦の車を上へ、横の車を右へすべらせる(○)。右の図: 縦の車を横へ、横の車を下へ動かそうとする(×)
    車は前か後ろへ、空いたマスを何マスでもすべらせられます。横すべり・向きを変えることはできません。

    車をつかんで(指やマウスで押したまま)前か後ろへ動かすと、車がすべります。前や後ろのマスが空いていれば、何マス先まででも一度に動かせます。車を押すだけでも動かせます。動ける向きが1つしかない車は、押すとその向きへ1マス動きます。前にも後ろにも動ける車は、押すと青い枠が付いて選んだ状態になるので、動かしたい先の空いたマスを押してください。

    キーボードでは、スペースキーで車を順に選び(Shift キーと矢印で、その向きにある車を選ぶこともできます)、矢印キーで選んだ車を1マスずつ動かします。

    手数の数え方

    3つの盤の図。トラックを下へ2マス動かすと1手、続けて赤い車を右へ4マス動かすと2手
    1台の車を何マス動かしても1手です。

    このゲームでは、1台の車を動かすことを1手と数えます。1マスでも4マスでも1手で、同じ車を続けて動かしている間はまとめて1手です。ほかの車に手を移したところで、次の1手になります。動かした車を元の位置にもどしたときは、その手はなかったことになり、手数も1つもどります。各問題に表示される「最短」の手数も、この数え方での手数です。

    動かせないとき

    左の図: 赤い車は前のトラックを飛びこえられない(×)。右の図: 右の端の車は壁の向こうへは行けない(×)
    ほかの車を飛びこえることはできません。出口のほかは壁です。

    車は、行き先のマスが全部空いているところまでしか動けません。ほかの車を飛びこえたり、車の向きを変えたりすることはできません。出口のある段のほかは、盤のまわりはすべて壁です。動かせない向きに動かそうとすると、画面の上に「赤い車の右にトラックがあって動かせません」のように理由が出ます。

    クリアのしかた

    赤い車が右の端まで来た盤。赤い車から出口へ緑の矢印
    赤い車が右の端(出口の手前)まで来たらクリアです。

    赤い車の前があいたら、赤い車を右の端まですべらせましょう。出口の手前まで来たらクリアで、赤い車が出口から走り去り、かかった手数と、その問題のいちばん少ない手数が表示されます。最短の手数ぴったりで解けたときは、そのことも表示されます。問題ごとに自己ベストの手数を記録し、最短で解いた問題には設定の番号に星の印が付きます。

    段と問題

    段最短の手数どんな問題か
    やさしい(25問)2〜10手赤い車の前の車を1〜2台どかせば解ける。動かし方に慣れる
    ふつう(25問)11〜19手ふさいでいる車をどかすために、別の車を先に動かす必要がある
    むずかしい(25問)20〜29手トラックをどかす順番がかぎになる。一度遠回りが必要なことも多い
    とてもむずかしい(25問)30〜48手何台もの車を順番にずらしていく、手ごたえのある問題
    今日の問題10〜24手毎日1問。月曜はやさしめ、週末ほど手数が多め

    問題は段の中で最短の手数の少ない順に並んでいます。どの段・どの問題から遊んでもかまいません。はじめての人は、やさしいの1から順に解いていくと、車のどかし方のパターンが自然に身につきます。どの問題も、コンピューターで全部の動かし方を調べて、必ず解けることと、いちばん少ない手数を確かめてあります。

    「今日の問題」は、日付ごとに1問ずつ出る問題です。同じ日ならだれが遊んでも同じ問題なので、家族や友だちと手数をくらべることもできます。毎日続けて解くと、何日連続でクリアしたかが表示されます。

    解くためのコツ

    1. 赤い車の前をふさいでいる車を数える

    赤い車の前を縦のトラックがふさぎ、そのトラックの下を横の車がふさいでいる盤。①トラック、②その下の車に番号
    ふさいでいる車を、そのまたふさいでいる車へとたどっていきます。

    まず、赤い車と出口の間にいる車を見ます。その車が上と下のどちらへ動けば赤い車の道があくかを考え、さらに、その向きをふさいでいる車は何かをたどっていきます。上の図では、①のトラックは上が壁なので下へ3マス動かす必要がありますが、その下に②の車がいます。だから最初に動かすのは②です。このように「どの車がどの車の邪魔をしているか」をたどると、最初の1手が見えてきます。

    2. トラックは3マスの空きが必要

    縦向きのトラックが赤い車の段をふさいでいるとき、上か下に3マスの空きがなければ道はあきません。6マスの列の中では、トラックはかなり場所を取ります。トラックを上へ逃がすのか下へ逃がすのかを早めに決めて、その側の車をどかしていきましょう。

    3. 動かせる車と、動かせない車を見分ける

    盤の中には、今すぐ動かせる車と、まわりをふさがれて動かせない車があります。行き詰まったと感じたら、動かせる車だけを1台ずつ見直してみましょう。1マスずらしただけで、別の車の通り道があくことがよくあります。

    4. 遠回りをおそれない

    むずかしい問題では、赤い車をいったん左へ下げたり、せっかくどかした車をもう一度もどしたりする手順が必要なことがあります。一見むだに見える動きが、別の車を通すための準備になっているのです。「この車をどかすと、何が動けるようになるか」を考えるのがコツです。

    5. 行き詰まったら「1手もどす」と「ヒント」

    盤の上で、横の車に点線の枠が付き、左への矢印と行き先の点線の影が出ている
    ヒントは、動かす車と行き先を点線で示します。

    「1手もどす」(Z キー)は何回でも使えます。「ヒント」(H キー)を押すと、今の形からいちばん少ない手数で解くための次の1手が、点線の枠と矢印で示され、あと何手で解けるかも表示されます。ヒントに頼りすぎず、「なぜその車からなのか」を考えてみると、次の問題で役に立ちます。

    6. 解けたら最短を目指す

    一度解けた問題でも、遠回りをしていることがよくあります。結果に出るいちばん少ない手数を目指してもう一度遊ぶと、むだな動かし方が見えてきます。同じ車を2回に分けて動かすより、はじめから行き先まで一度に動かすほうが、手数を考えやすくなります。

    よくある質問

    どの問題も必ず解ける?

    はい。全100問と今日の問題は、どれも解けることと、いちばん少ない手数を確かめてあります。車をどう動かしても、動かしたことを逆にたどれば元の形にもどせるので、途中で解けなくなることもありません。困ったら「最初から」でやり直せます。

    ヒントを使うとどうなる?

    次の1手が表示されるだけで、手数や自己ベストには影響しません。結果の画面に、ヒントを使った回数が出ます。

    いちばん難しい問題は何手くらい?

    このゲームでいちばん長い問題は、最短で48手です。6×6の盤で、縦と横の車だけを使う形では、最短51手かかる配置がいちばん難しいことが、コンピューターで全部の形を調べた研究で知られています。

    途中でやめたらどうなる?

    遊んでいる問題と、それまでの手は自動で保存されます。同じ端末で開き直すと「続きから」で再開できます。クリアした問題と自己ベストも、使っている端末のブラウザの中に保存されます。今日の問題の続きは、その日のうちだけです。

    音は出る?

    はじめは音が出ない設定です。「音:オフ」を押すと、車を動かしたときやクリアしたときに効果音が鳴ります。

    車の脱出パズルの由来

    大きさのちがう駒をすべらせて、決まった駒を出口へ運ぶパズルは「スライディングブロックパズル」と呼ばれ、20世紀のはじめごろから世界各地で遊ばれてきました。駒が縦か横の一方向にしか動かない「車の脱出パズル」の形は、日本のパズル作家・芦ヶ原伸之(あしがはら のぶゆき)が考えた遊びが元になって、世界中に広まったといわれています。その後、盤と車のおもちゃや、スマートフォンのアプリなど、いろいろな形で親しまれています。盤が小さく、ルールがかんたんなのに、先を読む力がためされるので、論理的に考える練習の教材として使われることもあります。コンピューターの世界では、盤を大きくしたときに解けるかどうかを決めるのがとても難しい問題(PSPACE完全)であることも知られています。

    ほかのすべらせるパズル

    空いたマスを使って板をすべらせ、1から順に並べる「15パズル」も、同じ仲間のスライドパズルです。倉庫の荷物を押して置き場へ運ぶ「荷物はこび」は、動かす順番を先まで読むところが車の脱出パズルとよく似ています。