花合わせの遊び方
花合わせは、花札を使って3人で遊ぶゲームです。手札の札を、場に並んだ札のうち「同じ月」の札と合わせて取っていき、全員の手札がなくなったところで、取った札の点数と、決まった組み合わせ(役)の点数を数えます。こいこいとは違い、役ができても途中で終わらずに最後まで打ち、札そのものの点数も勝ち負けに関わるのが特徴です。昔から家族や親せきが集まったときによく遊ばれてきた、花札のいちばん基本の遊び方の1つです。
卓の見方

はじめに、3人に7枚ずつ手札が配られ、場に6枚の札が表向きに並びます。残りの21枚は裏向きのまま山札になります。取った札は、自分の前に「光・タネ・短冊・カス」の種類ごとに並びます。席の札には、合計の点・その回にここまで取った札の点・できた役の点と、「親・胴二(どうに)・ビキ」の役割が出ます。打つ順番は、親 → 胴二 → ビキ です。
札の取り方:同じ月を合わせる

花札は1月から12月まで、月ごとに4枚ずつ、全部で48枚あります。絵の植物で月が分かります(1月は松、2月は梅、3月は桜……)。月を覚えていなくても遊べるように、このゲームでは札の左上に小さく月の数字を書いています。
手札から出した札と同じ月の札が場にあれば、2枚とも自分の札になります。なければ、出した札はそのまま場に置かれます。取れる札を持っていても、わざと別の札を場に置くこともできます。
1回の手番の流れ

- 手札から1枚出し、場の同じ月の札と合わせて取ります(取れなければ場に置きます)。
- 山札のいちばん上を1枚めくり、同じように場の札と合わせます。めくった札は、同じ月が場にあれば必ず取ります。
- 次の人の番です。親 → 胴二 → ビキ の順に、全員の手札がなくなるまで続けます。最後には場札も山札も残りません。
最初の回の親は、全員が1枚ずつ札をめくり、いちばん早い月の札をめくった人です(同じ月なら点数の高い札の人)。2回目からは、前の回でいちばん点の高かった人が親になります。
札の点数

花合わせでは、札そのものに点数があります。松に鶴・桜に幕・芒に月・柳に小野道風・桐に鳳凰の5枚が20点、動物や道具が描かれた9枚が10点、短冊の10枚が5点、残りのカス24枚が1点です。48枚を合わせると264点になり、3人で分けると1人88点。この88点が「基準点」で、88点より多く取れば、その分がプラスになります。
役と点数

- 光の役:20点札5枚で五光、柳(雨)を除く4枚で四光。松に鶴・芒に月・桐に鳳凰の3枚は松桐坊主です。
- 短冊の役:字の書かれた赤い短冊(松・梅・桜)3枚が赤短、青い短冊(牡丹・菊・紅葉)3枚が青短、藤・菖蒲・萩の短冊3枚が「くさ」。柳を除く短冊なら、どれでも7枚で七短、6枚で六短です。
- 組み合わせの役:松に鶴・梅に鶯・桜に幕で表菅原、桜に幕と菊に盃で花見で一杯、芒に月と菊に盃で月見で一杯、3枚そろえば「のみ」。萩に猪・紅葉に鹿・牡丹に蝶で猪鹿蝶です。
- しま:同じ月の4枚をすべて取ると、藤島・桐島・雨島(柳)になります。
五光ができたら四光は数えず、七短ができたら六短は数えません。五光か四光があるときは表菅原を、のみがあるときは花見・月見を数えません。
点数の計算

全員の手札がなくなったら、1人ずつ次のように数えます。
- 取った札の点を合計し、基準点(3人なら88点)を引きます。
- 自分の役の点を、ほかの2人からそれぞれもらいます(役の点の2倍が入ります)。
- ほかの人に役ができていれば、その点を払います。
計算はゲームが自動でして、回の終わりに表で見せてくれます。決めた回数(3回・6回・12回)が終わったとき、合計の点がいちばん多い人が1位です。2人で遊ぶときは、手札10枚・場8枚で配り、基準点は132点、役の点は相手1人からもらいます。
「標準」「昔ながら」「役少なめ」の違い
花合わせは、地域や家庭によって役の種類や点数がかなり違う遊びです。ここではよく見られる3つの形から選べます。「自分で決める」では、場の札によって点が2倍・3倍になる「大場・絶場」や、取り札が少なかった人に点が入る「親ナカ八丁ビキ十丁」なども選べます。
| ルール | 標準 | 昔ながら | 役少なめ |
|---|---|---|---|
| 五光・四光 | 200・60点 | 100・60点 | 100・70点 |
| 赤短・青短 | 各40点 | 各40点 | 各50点 |
| 七短・六短・表菅原・のみ ほか | あり | あり(のみ40点) | なし |
| 藤島・桐島・雨島 | 各20点 | 各10点 | なし |
| 雨島役流し(雨島ができたら役はすべて無効) | なし | あり | なし |
| フケ(札の点が20点以下の人がいたら無勝負) | なし | あり | なし |
| カスの点・基準点(3人) | 1点・88点 | 1点・88点 | 0点・80点 |
「役少なめ」は、役を4つだけにして、札の点の取り合いを楽しむ遊び方です。役の多い「標準」は派手に点が動き、五光ができれば一気に大量点です。
勝つためのコツ
1. 20点札と柳は優先して取る
光の札は1枚20点と大きく、役にもつながります。11月の柳は、光・タネ・短冊・カスを全部取ると36点になるので、四光には入らなくても点数かせぎに役立ちます。
2. 困ったら藤や菖蒲を捨てる
取れる札がなく、何かを場に置かなければならないときは、役に関わらない月の札が安全です。4月(藤)・5月(菖蒲)は、しまやくさ以外の役に関係しないので、捨て札に向いています。
3. ほかの人の「あと1枚」を場に残さない
CPUの取り札の下に「猪鹿蝶あと1枚(紅葉)」などと出ていたら、その月の札を場に置かないようにします。場にその札があれば(「!」の印)、合わせられる札を持っているときに取ってしまいましょう。役の点はほかの2人から払うことになるので、止める値打ちは大きいです。
4. 必ず取れる札は後回しに
手札に同じ月の札が2枚あり、場にも同じ月が2枚あるときなどは、あとでも必ず取れます。こうした札は急いで出さず、先にほかの人に取られそうな札から取ると得です。
5. 次の人のことを考えて置く
場に置いた札を最初に取るチャンスがあるのは、すぐ次の人です。高い札と同じ月のカスを置くと、次の人に高い札ごと持っていかれることがあります。
6. まだ出ていない札を数える
自分の手札・場・全員の取り札に出ていない札は、ほかの人の手札か山札にあります。ほしい札の月があと何枚残っているかを数えると、待つか取りに行くかを決めやすくなります。
よくある質問
役ができたら、そこで終わりですか?
いいえ。花合わせでは役ができても最後まで打ちます。役の点は、全員の手札がなくなったあとにまとめて受け渡します。途中で役ができると、画面に大きく知らせが出ます。
点数がマイナスになりました。どうして?
取った札の点が基準点(3人なら88点)より少ないと、その差がマイナスになります。ほかの人に役ができたときも、その点を払うので減ります。3人の点を足すと必ず0になる仕組みです。
こいこいとは何が違うの?
こいこいは2人で遊び、札の点は数えずに役だけで競います。役ができたら「こいこい」か「あがり」を選ぶのも特徴です。花合わせは3人が基本で、札の点数も数え、役ができても最後まで打ちます。
CPUの強さはどれを選べばいい?
初めてなら「やさしい」がおすすめです。光やタネなど点の高い札を見るとすぐ取りたがる相手です。「ふつう」は、役につながる札や、あなたの役を止める札を考えて取り、場に置く札にも気をつけます。「つよい」は、この先の展開をいくつも考えてから札を選びます。ただし山札の運もあるので、どの強さでも勝ったり負けたりします。
途中でやめても続きから遊べる?
はい。同じ端末・同じブラウザで開けば、「続きから」でその手番の始めから再開できます。
音は出る?
はじめは音が出ない設定です。ゲーム画面の「音:オフ」を押すと、札を配る音や取る音が鳴るようになります。
花合わせってどんな遊び?
「花合わせ」という言葉は、もともと花札そのものや、花札の遊び全体を指す呼び名だったと言われます。明治時代に花札の売り買いが許されると、札の点数や役で競うさまざまな遊び方が本で紹介され、3人で88点を基準に数える遊び方が広まりました。役のない「馬鹿っ花(ばかっぱな)」と呼ばれる簡単な遊び方もあり、のちに役が加わって今の花合わせの形になったと考えられています。1月から12月までの札で12回(1年)勝負するのが昔からの遊び方です。