八八の遊び方
八八(はちはち)は、花札を使って3人で遊ぶゲームです。花合わせと同じように、手札の札を場の「同じ月」の札と合わせて取っていきますが、それに加えて、配られた手札の形でできる「手役」と、取った札でそろえる「出来役」があり、場に出た札によって点が2倍・4倍になる「大場・絶場」もあります。花札の遊び方の中でもいちばん本格的と言われ、明治のころから花札の模範のようなルールとして遊ばれてきました。名前の「八八」は、48枚の札の点を合わせた264点を3人で分けた「88点」が基準になることから来ています。
卓の見方

はじめに、3人に7枚ずつ手札が配られ、場に6枚の札が表向きに並びます。残りの21枚は山札になります。打つ順番は、親 → 胴二 → ビキ です。最初の親は1枚ずつ札をめくり、いちばん早い月の札をめくった人。2回目からは、前の回に勝った人が親になります。
1. 場を見る:小場・大場・絶場

配り終えたときの場札に20点の札(光)がなければ「小場」、松・桜・芒の光があれば「大場」でその回の点が全部2倍、柳か桐の光があれば「絶場」で4倍になります。光が2枚以上出たときは、その枚数の回だけ大場・絶場が続きます(二代しばり)。
2. 手役を見せる

配られた手札が決まった形になっていると「手役」です。同じ月が3枚そろった「三本」、2枚ずつ3組の「喰付」、カスばかりの「空素」などがあり、手役のある人はその札をみんなに見せて、ほかの2人から点をもらいます。カスばかりの悪い手に点をつけて、運の悪さを少し取り戻せるようにした仕組みです。手役は見せるだけでなく、組み合わさると点が足し算になります(例:赤+三本で50点)。
3. 札を合わせて取る

手札から1枚出し、場に同じ月の札があれば2枚とも取ります(なければ場に置きます)。次に山札を1枚めくり、同じように合わせます。同じ月が場に2枚あればどちらか1枚を選び、3枚あれば4枚まとめて取れます。花札は1月から12月まで月ごとに4枚ずつあり、このゲームでは札の左上に月の数字を書いています。
4. 出来役ができたら「終える」か「下げる」

取った札で出来役がそろったら、その回の勝ちです。「ここで終える」を選ぶと、役の点をほかの2人からもらってその回は終わり(札の点は数えません)。「下げる」を選ぶと続けて打ち、もう1つ役ができれば両方の点をもらえます。ただし、役が増えないまま終わると点は半分。しかも下げたあとにほかの人が役を作ると、その人の分を下げた人が2人分払う「責任払い」になります。
5. 最後まで打ったら88点で比べる

だれも出来役を作れずに手札がなくなったら、取った札の点(光20・タネ10・短冊5・カス1)を合計し、88点との差がその回の点になります。3人の点を足すと必ず0になる仕組みです。手役の点も合わせ、大場・絶場ならさらに倍にします。計算はゲームが自動でして、回の終わりに表で見せてくれます。決めた回数(3回・6回・12回)が終わったとき、合計の点がいちばん多い人が1位です。
役と点数の一覧(標準=関東)
| 種類 | 役と点 |
|---|---|
| 出来役 | 五光120・四光100(柳を除く光4枚)・七短100(柳を除く短冊7枚)・赤短70・青短70 |
| 手役(カス系) | 赤30(短冊2枚以上+カス)・短一30・十一30(タネ1枚+カス6枚)・光一40・空素40(全部カス) |
| 手役(組み合わせ) | 三本20・立三本30・喰付40・手四60・二三本60・二立三本80・はねけん70・一二四80・四三200 |
| 特殊役 | 素十六120(カス16枚)・二八100(札の点168点以上)・総八100(3人とも88点。親の役) |
| おまけ | 抜け10(赤・短一・十一・空素の人が89点以上取る)・飛び込み10(三本・立三本の月の4枚目も取る) |
特殊役ができたときは、手役はなかったことになります(吹き消し)。点はどれも、ほかの2人から1人ずつもらいます。ゲーム中は「役一覧」を開くと、いまの自分とCPUの出来役の進み具合が分かります。
「標準」「関西」「かんたん」の違い
八八は地方によって点数や決まりがかなり違う遊びです。ここでは、昔の遊び方の本でよく見られる形から選べます。「自分で決める」では1つずつ切り替えられます。
| ルール | 標準(関東) | 関西 | かんたん |
|---|---|---|---|
| 五光・四光・七短 | 120・100・100点 | 150・120・120点 | 120・100・100点 |
| 赤短・青短 | 各70点 | 各100点 | 各70点 |
| はねけん・四三 | 70・200点 | 80・300点 | 70・200点 |
| 下げ | あり(役が増えなければ半分) | あり(役が増えなければ無効) | なし |
| 二代しばり・特殊役・抜け/飛び込み | あり | あり | なし |
「かんたん」は、役ができたらその場でその回が終わる遊び方です。まずはこれで手役と出来役に慣れ、慣れてきたら「標準」で下げのかけひきを楽しむのがおすすめです。
勝つためのコツ
1. 出来役を止めるのがいちばん大事
八八の出来役は5つだけですが、できれば70〜120点を2人からもらえ、大場なら倍です。札の点の差は多くても数十点なので、ほかの人の出来役を1つ止めるほうが、自分の札の点を増やすより大きいことがよくあります。CPUの取り札の下に「赤短あと1枚(桜)」などと出ていたら、その札を場に置かず、場にあれば先に取りましょう。
2. 光と赤短・青短の札に目をつける
出来役に関わるのは、光の5枚と短冊(柳を除く9枚)だけです。これらの札が場に出たら、取れるうちに取るのが基本。逆に藤・菖蒲・萩のタネやカスは出来役に関わらないので、困ったときの捨て札に向いています。
3. 下げるのは、ほかの人に役が見えていないとき
下げて役が増えなければ点は半分、ほかの人に役を作られると2人分払うことになります。ほかの人に「あと1枚」の役があるときや、手札が残り少ないときは、素直に終えるのが安全です。
4. 絶場の回は慎重に
絶場では点が4倍になり、1つの出来役で大きく差がつきます。ほかの人の役を止めることを、いつも以上に大切にしましょう。
5. 手役の「抜け」と「飛び込み」を忘れずに
赤・短一・十一・空素の人は89点以上取ると、三本・立三本の人はその月の4枚目も取ると、それぞれ10点ずつ増えます。三本の人は、4枚目が出たら取りに行く価値があります。
6. まだ出ていない札を数える
自分の手札・場・全員の取り札・手役で見せた札に出ていない札は、ほかの人の手札か山札にあります。役に要る札があと何枚残っているかを数えると、待つか取りに行くかを決めやすくなります。
よくある質問
花合わせとは何が違うの?
花合わせは役ができても最後まで打ち、役の種類が多い遊び方です。八八は出来役が5つに絞られ、できたらその回が終わります。そのかわり、配られた手札でできる手役や、点が倍になる大場・絶場があります。
出来役ができたのに札の点が数えられないのはなぜ?
八八では、出来役で終わった回は札の点を数えず、役の点だけをやりとりします。札の点で比べるのは、だれも出来役を作れずに最後まで打った回だけです。
「出る・下りる」はないの?
八八は本来4人以上でも遊べ、多いときは手札を見て「出る」か「下りる」かを決めて3人にしぼります。このゲームは3人で遊ぶので、全員が「出る」形で始まります。
CPUの強さはどれを選べばいい?
初めてなら「やさしい」がおすすめです。点の高い札を見るとすぐ取りたがり、ときどき取れる札を見落とします。役ができると欲を出して下げることもあります。「ふつう」は、あなたの役を止める札や場に置く札にも気をつけます。「つよい」は、この先の展開をいくつも考えてから札を選び、下げるかどうかも考えて決めます。ただし山札の運もあるので、どの強さでも勝ったり負けたりします。
途中でやめても続きから遊べる?
はい。同じ端末・同じブラウザで開けば、「続きから」でその手番の始めから再開できます。
八八ってどんな遊び?
八八は、明治のころに大阪や横浜で流行し、やがて全国に広まったと言われる花札の遊び方です。点を数えるための碁石や札を入れた「八八道具」も売られていました。点の単位は「貫」で、1貫を10点(または12点)として数えます。このゲームの点は、1貫=10点の数え方です。12回(1年)の合計で優勝を決めるのが昔からの遊び方で、途中の6回目(半年)で中間の計算をしたとも言われます。