坊主めくりの遊び方
坊主めくりは、百人一首の読み札(歌人の絵が描いてある札)100枚を使う遊びです。裏向きに積んだ山から順番に1枚ずつめくり、出た人の絵によって札をもらったり、手放したりします。歌を覚えていなくても、絵を見分けられればすぐに遊べるので、お正月の家族の集まりや、学校・子ども会の百人一首の時間によく遊ばれています。
このページでは、あなたとCPU(コンピューター)1〜4人で対戦できます。めくった札は大きく表を向けて見せ、作者の名前と歌も出すので、遊びながら百人一首の札に親しめます。
テーブルの見方

1. 札を混ぜて、山を作る
読み札100枚をよく混ぜて、裏向きのまま1つに積みます。これが「山」です。取り札(字だけの札)は使いません。はじめはだれも札を持っていない状態からスタートします。このゲームでは、くじで最初にめくる人を決めて、そこから順番に回ります。
2. 札の3つの種類を覚えよう
読み札に描かれている人は、大きく3つに分けられます。

- 殿(との):男の人の札。めくったら、そのまま自分の手元に置きます。
- 坊主(ぼうず):お坊さんの札。「法師」「僧正」と名前につく12人です。
- 姫(ひめ):女の人の札。十二単(じゅうにひとえ)を着て、長い髪で描かれています。
お坊さんの中には、頭巾をかぶっていて頭が見えない絵もあります。このゲームでは、めくった札の下に「(坊主)」のように種類も出すので、見分けに迷うことはありません。
3. 坊主が出たら、手元の札を全部場へ
自分の番に坊主をめくってしまったら、それまで集めた手元の札を全部、山の横の「場」に出します。めくった坊主の札もいっしょに場へ置きます。どんなにたくさん集めていても、坊主1枚で0枚にもどってしまうのが、この遊びのどきどきするところです。

4. 姫が出たら、場の札を全部もらう
姫をめくった人は、姫を自分の手元に置いたうえで、場にたまっている札を全部もらえます。場に札がたくさんたまっているときの姫は、一気に大逆転できる大当たりです。

標準のルールでは、場に札が1枚もないときに姫を引いたら、もう1枚山からめくれます。もう1枚が殿なら得をしますが、坊主が出ることもあるので油断はできません。

5. 山がなくなったら、枚数をくらべる
山の札を全部めくり終わったら終わりです。手元の札の枚数をくらべて、多い人から1位、2位…と順位をつけます。同じ枚数の人は同じ順位です。最後に場に残った札は、だれの札にもなりません。

ルールを選ぶ
坊主めくりには決まった公式のルールがなく、家や地域によって少しずつ決まりがちがいます。とくに、蝉丸(せみまる)の札と、天皇などの豪華な畳に座った札の扱いは、家ごとにさまざまです。このゲームでは、よく遊ばれる3つのルールをすぐに選べて、「自分で決める」で組み合わせることもできます。
| ルール | 場が空のときの姫 | 蝉丸 | 段付きの札 |
|---|---|---|---|
| 標準 | もう1枚めくる | 坊主と同じ | ふつうの札と同じ |
| かんたん | 手元に置くだけ | 坊主と同じ | ふつうの札と同じ |
| にぎやか | もう1枚めくる | ほかの人の札を全部場へ | もう1枚めくる |

蝉丸(せみまる)の札
10番の蝉丸は、琵琶の名人だったと伝わる人で、お坊さんだったかどうかははっきりしていません。かるたによって頭巾姿だったり、お坊さんの姿だったりするため、「坊主に入れるか、入れないか」がよく話題になります。「自分で決める」では、坊主と同じ・殿と同じ・ほかの人の札を全部場へ・全員の札を全部場へ・1回休み・引いた人はビリ、の6つから選べます。「ほかの人の札を全部場へ」にすると、蝉丸を引いた人以外がみんな0枚になるので、ゲームが大きく動きます。
段付きの札(天皇など)
天智天皇や持統天皇などの札は、しま模様の豪華な畳(繧繝縁・うんげんべり)の上に座った姿で描かれています。このゲームの札では10枚あります。「もう1枚めくる」や「みんなの手元の札と場の札を全部もらう」にすると、段付きの札を引くのが楽しみになります。どの札に段が付いているかは、かるたの種類によって少しちがいます。
勝つためのコツ
1. 坊主の残りの枚数を数えておく
坊主は全部で12枚(蝉丸を坊主にするなら13枚)です。場に出た坊主を数えておけば、山に残っている坊主の枚数が分かります。坊主がほとんど出てしまった終わりのほうは、安心して集められる時間です。
2. 場が大きいときは、姫の出番を待とう
坊主が何回か出ると、場にたくさんの札がたまります。姫は21枚あるので、山の5枚に1枚くらいは姫です。場が大きいほど、次に姫を引いた人が一気に逆転します。自分の番が来るたびに、どきどきしながらめくりましょう。
3. 最後まであきらめない
坊主めくりは、1枚で持ち札が0枚にもなるし、1枚で何十枚も増えることもある遊びです。最後の1枚が坊主なら、めくった人はそこで0枚になってしまいます。途中で差がついていても、山がなくなるまで順位は分かりません。
4. 人数で遊び方を変える
2人だと自分の番がすぐに回ってくるので、札がどんどん動きます。4〜5人だと、自分の番までに場がふくらみやすく、姫の大当たりが出やすくなります。いろいろな人数で遊んでみましょう。
5. 札を見ながら百人一首に親しむ
めくった札の下には、作者の名前と歌が出ます。坊主めくりで何度も札を見ているうちに、「紫式部は姫」「西行法師は坊主」のように、作者の名前と絵が自然に結びついていきます。かるた取りの前の練習にもぴったりです。
よくある質問
何人から遊べますか?
このゲームでは、あなたとCPU1〜4人の2〜5人で遊べます。本物のかるたで遊ぶときは、2人から何人でも遊べます。
坊主の札も場に出すのですか?
はい。坊主をめくった人は、手元の札といっしょに、めくった坊主の札も場に出します。手元に札がないときでも、坊主の札だけは場に出ます。
蝉丸は坊主ですか?
家によってちがいます。このゲームの標準では坊主と同じにしていて、「自分で決める」で殿と同じにしたり、特別なルールにしたりできます。遊ぶ前に、みんなでどの決まりにするか話し合っておくと安心です。
CPUの強さで何がちがいますか?
坊主めくりは山の上から順にめくる遊びなので、CPUが考えて選ぶ所はありません。「やさしい」は、はじめての人や小さな子と遊ぶときにおすすめの相手です。「ふつう」は、本物のかるたと同じように、混ぜた山をそのままめくります。
自分の番も自動でめくれますか?
設定の「あなたの番」を「自動でめくる」にすると、押さなくても最後まで進みます。はじめは「自分でめくる」になっているので、自分の手でめくる楽しさも味わってみてください。
キーボードでも遊べますか?
遊べます。自分の番に Enter かスペースを押すと、山から1枚めくります。
坊主めくりのなりたち
坊主めくりは、百人一首のかるたを使う遊びの中で、歌を覚えていない小さな子どもでも参加できる遊びとして考え出されたといわれています。いつ、だれが始めたのかははっきりしておらず、江戸時代の本には見当たらないことから、明治のころに広まった比較的新しい遊びだと考えられています。明治時代の小説には「坊主起し(ぼうずおこし)」という名前で、大人の女性たちが遊ぶ場面も出てきます。このゲームの札の絵は、江戸時代に作られた百人一首かるたのもので、今では見られない昔の絵の雰囲気も楽しめます。