スピードの遊び方
スピードは、2人で遊ぶトランプゲームです。真ん中に置いた2つの台札に、数字が「1つ上か1つ下」の札を重ねていき、先に自分の札を出し切った方が勝ちです。ほかのトランプゲームと大きく違うのは、順番がないこと。2人が同時に、出せる札を見つけたらどんどん出していきます。相手より一瞬でも早く見つけて手を動かせるかどうかの、目と手の速さの勝負です。
このゲームでは、あなたとCPU(コンピューター)の1対1で遊べます。CPUの強さは、札に気づいて出すまでの速さと、出せる札の見落としの多さで3段階から選べます。KとAをつなげるかどうか、決着のつけ方などの細かいルールは、家庭や地域で違うことが多いので、「自分で決める」で切り替えられます。
テーブルの見方

自分の前に表向きに並べた札を場札、裏向きに重ねた札を手札(手札の山)、真ん中の2つの山を台札と呼びます。出せるのは場札だけで、場札が減ると手札の山から補充して、いつも4枚になるようにします。CPUの場札も表向きなので、相手が何を持っているかは見えています。
準備:赤と黒に分けて、場札を4枚並べる

ジョーカーを除いた52枚を、赤(ハート・ダイヤ)と黒(スペード・クラブ)の26枚ずつに分けて、1人1色を受け持ちます。それぞれよく切ってから、上から4枚を表向きに並べて場札にします。残りは裏向きのまま、手札の山にします。
「いっせーのせ」で台札を出して、スタート
準備ができたら、2人で声をそろえて「いっせーのせ」(「スピード!」「せーの」など、掛け声は家庭によっていろいろです)。その声に合わせて、手札の山の一番上を1枚ずつ、真ん中に表向きに出します。これが2つの台札になり、ここからは順番なしの早い者勝ちです。
出せる札:台札の1つ上か1つ下

自分の場札の中に、どちらかの台札と数字が1つ違いの札があれば、その台札の上に重ねて出せます。マークや色は関係ありません。台札と同じ数字や、2つ以上離れた数字は出せません。出した札が新しい台札になるので、7に8を出したら、次は7か9が出せるようになります。台札は2つあり、自分の側・相手の側に関係なく、どちらに出してもかまいません。
KとAはつながっている

多くの遊び方では、KとAもつながっているものとして扱います。Kの台札にはQかA、Aの台札にはKか2が出せます。「つなげない」遊び方もあり、その場合はKにはQだけ、Aには2だけです。「自分で決める」で切り替えられます。
同時に出したら、先に置いた方が有効

順番がないので、2人が同じ台札に同時に出そうとすることがあります。そのときは、先に台札に置いた方が有効です。遅れた方の札は、新しい台札に続かなければ出せないので、手元に戻します。このゲームでは、CPUの札が台札に届く前にあなたが出せば、CPUの札のほうが戻ります。反対に、CPUが一瞬先だったときは「タッチの差!」と知らせて、あなたの札は場札に残ります。
2人とも出せなくなったら「いっせーのせ」

片方だけが出せないときは、出せる人が出すのを待ちます。2人とも出せる札がなくなったら、もう一度「いっせーのせ」で、手札の山の一番上を1枚ずつ台札の上に出して、また早い者勝ちを続けます。手札の山を使い切っているときは、場札の中から好きな1枚を選んで出します。このゲームでは、2人とも出せなくなると自動で「いっせーの…せ!」が始まります。
勝ち方:先に出し切った方の勝ち

手札の山と場札をすべて出し切った方の勝ちです。家庭によっては、出し切った人が台札をたたいて「スピード!」と言う、先にたたいた方が勝ち、という決着のつけ方もあります。このゲームでも「出し切ったら台札をたたく」を選べて、そのときは相手もたたきに来るので、最後まで気が抜けません。「手札の山を使い切ったら勝ち」にもできます。2人が同じ「いっせーのせ」で最後の1枚を出したときは、引き分けです。
ルールの違い
| ルール | 標準 | 自分で決めるときに選べるもの |
|---|---|---|
| 札の分け方 | 赤と黒で26枚ずつ | 全部まぜて半分ずつ配る |
| 場札の枚数 | 4枚 | 3枚(出せる札が減ってむずかしい)・5枚(出しやすい) |
| KとA | つながる | つながらない |
| 台札と同じ数字 | 出せない | 出せる |
| ジョーカー | 入れない | 1枚ずつ入れる(どの台札にも出せて、その上にはどの札も出せる) |
| 勝ち方 | 手札と場札を全部出したら勝ち | 出し切ったら台札をたたく(先にたたいた方の勝ち)・手札の山を使い切ったら勝ち |
ほかに、「出せる場札に印をつける」(最初はオン)と「場札を押すだけで出す」(最初はオン。場札を押すと出せる台札へすぐ出る。オフにすると、場札を押してから台札を押す)も選べます。はじめての人や小さな子と遊ぶときは、印をつけておくと、どの札が出せるのかが分かりやすくなります。
勝つためのコツ
1. 台札は2つとも見る
片方の台札ばかり見ていると、もう片方に出せる札を見落とします。目は2つの台札を行ったり来たりさせて、「7と2なら、6・8・A・3」のように、出せる数字をまとめて頭に入れておくと手が早くなります。
2. 続けて出せる順に出す
場札に5・6・7があって台札が4なら、5→6→7と続けて出せます。反対に7から出すと続きません。1枚出したら、その札に続く札が自分の場札にあるかをすぐに見ましょう。続けて出せると、相手に割りこまれる前に何枚も減らせます。
3. 相手の場札も見る
相手の場札は表向きなので見えています。台札が5で、自分が4と6を持っているとき、相手の場札に7があるなら、6を出すと相手に7を出させてしまいます。4を出せば相手は続けられません。余裕があるときは、相手の手を止める方を選びましょう。
4. 同じ数字は取り合いになる
自分と相手の場札に同じ数字があるときは、その数字が出せるようになった瞬間に取り合いです。先に出されると台札が変わって出せなくなるので、同じ数字を見つけたら、真っ先に出しましょう。
5. 「いっせーのせ」の直後がいちばん大事
台札が変わった直後は、2人とも出せる札をいっせいに探します。ここで先に1枚出せると、そのあとも流れをつかみやすくなります。台札がめくられる前から、自分の場札の数字を覚えておきましょう。
6. あせって押しまちがえない
出せない台札を押しても、札は出ずに時間だけが過ぎます。はじめは「出せる場札に印をつける」をオンにして、出せる札をすばやく見つける練習をするのもおすすめです。
よくある質問
台札と同じ数字は出せる?
「標準」では出せません。台札に出せるのは、数字が1つ違いの札だけです。家庭によっては同じ数字も出せる遊び方があるので、「自分で決める」の「台札と同じ数字も出せる」で切り替えてください。
手札の山がなくなったらどうなる?
場札の補充がなくなるだけで、負けではありません。残った場札をそのまま出していきます。2人とも出せなくなったときは、手札の山の代わりに、場札から好きな1枚を選んで台札に出します。
相手と同時に出したら?
先に台札に置いた方が有効です。遅れた方の札は、新しい台札に続かなければ手元に戻します。このゲームでは、CPUの札が台札に届く前にあなたが出せばあなたが先、CPUが一瞬先なら「タッチの差!」と表示されます。
CPUの強さはどれを選べばいい?
はじめてなら「やさしい」がおすすめです。CPUはゆっくりで、出せる札をよく見落とすので、落ち着いて札を探せます。「ふつう」は、はじめて遊ぶ人といい勝負になるくらいの速さです。「つよい」は少し速く、見落としも少なく、続けて出せる札や、あなたに出させない札を選んできます。スピードは手の速さの勝負なので、慣れるほど勝てるようになります。
スマホでも遊べる?
はい。場札を押すだけで出せます(両方の台札に出せるときは左。好きな方に出したいときはドラッグ)。パソコンでは、キーボードの1〜4で場札を選んで、←→キーで左右の台札に出すこともできます。途中で閉じても、次に開いたときに「続きから」で再開できます。
スピードってどんな遊び?
スピードは、日本で広く親しまれている2人用のトランプ遊びで、好きなトランプゲームのアンケートでも上位に入るほどの人気があります。英語圏にも「スピード」「スピット」と呼ばれる、順番なしで数字の続く札を出し合う似た遊びがあり、手札の枚数や札の並べ方、決着のつけ方などが少しずつ違います。英語圏では、ひとり遊びのソリティア(ペイシェンス)を何人かで同時に競う「競争型のペイシェンス」の仲間に分けられています。いつ・どこで生まれたのかは、はっきりしていないようです。