シャットザボックスの遊び方
シャットザボックスは、1から9までの数が書かれた板と、サイコロ2個で遊ぶゲームです。サイコロを振って出た目の合計と同じになるように、板を1枚か何枚かまとめて倒していきます。倒せなくなったらそこで終わりで、立ったまま残った板の数が点になります。点は少ないほどよく、全部の板を倒しきれたら「シャット(箱を閉じた)」で0点です。ひとりで自分の記録に挑戦することも、何人かで点の少なさを競うこともできます。
1. サイコロを振って、目の合計を出す

はじめは1〜9の板が全部立っています。サイコロ2個を振って、出た目を足します。5と3なら8です。次に、立っている板の中から、数の合計が8になる組み合わせを1つ選びます。「8」1枚でも、「7と1」「6と2」「5と3」の2枚でも、「5と2と1」「4と3と1」の3枚でもかまいません。サイコロの目そのもの(5と3)を倒す必要はなく、合計さえ合っていればよいのがこのゲームの面白いところです。
画面では、板を押して選ぶと箱の下に「5+3=8」のような式が出ます。合計がちょうど目の合計になったら「倒す」を押します。下に並ぶ「倒せる組み合わせ」のボタンを押して選ぶこともできます。
2. 板を倒して、また振る

選んだ板は手前に倒れて、もう使えなくなります。そしてまたサイコロを振り、残っている板で同じように合計を作って倒します。これを倒せなくなるまで何回でも続けます。倒せる組み合わせがあるときは、必ずどれかを倒します(倒さずに振り直すことはできません)。
3. 倒せなくなったら終わり。残った板が点になる

振った目の合計を、残った板のどの組み合わせでも作れなかったら、その人の番は終わりです。立ったまま残った板の数を足したものが点になります。図の例なら2+3+9で14点です。全部の板を倒しきれたら0点で、これが一番よい結果です。
4. 7・8・9が倒れたら、サイコロ1個で振ってもよい

7・8・9の板が全部倒れたら、次からはサイコロを1個だけ振ってもかまいません。2個のままでもよく、どちらにするかは振る前に選びます。残りが1や2のような小さい板だけになったとき、1個で振れば小さい目が出やすくなります。ただし、いつも1個がよいとは限りません。残りが1・2・4・5のように合計が大きいときは、2個で振ったほうが一度にたくさん倒せることもあります。
5. 2人以上で遊ぶとき

何人かで遊ぶときは、1人ずつ順に自分の番を最後まで遊びます。次の人は板を全部起こしてから始めます。全員が終わったら点を比べ、いちばん少ない人の勝ちです。同じ点なら同じ順位になります。「3回の合計」「5回の合計」を選ぶと、それを何回かくり返して合計点で競います。このページでは、CPUと対戦するほか、1台の端末を順番に回して2〜4人で遊ぶこともできます。
ルールの違い(標準・1〜10・1〜12・かんたん)
シャットザボックスは昔から各地で遊ばれてきたので、板の数や細かい決まりにいくつかの形があります。このページでは次の4つから選べ、「自分で決める」で1つずつ変えることもできます。

| ルール | 板 | 倒せる板 |
|---|---|---|
| 標準 | 1〜9 | 合計になる組み合わせなら何枚でも |
| 1〜10 | 1〜10 | 標準と同じ(1個で振れるのは7〜10が倒れてから) |
| 1〜12 | 1〜12 | 標準と同じ(1個で振れるのは7〜12が倒れてから) |
| かんたん | 1〜9 | 目の合計の板1枚か、2つの目それぞれの板(5と3なら「8」か「5と3」) |
「ルールを細かく決める」では、ほかにも次のような遊び方を選べます。
- 点の数え方:残った数の合計(標準)のほか、残った数を小さい順に並べて読む方法(1・5・9が残ったら159点)、残った板の枚数で数える方法があります。並べる方法では、1枚でも多く残るとケタが増えるので、とにかく枚数を減らすことが大事になります。
- サイコロ1個で振る決まり:「7以上が全部倒れたら選べる」(標準)のほか、「残りの合計が6以下になったら1個で振る」「いつも2個」があります。
- 全部倒した人はその場で勝ち:2人以上のとき、だれかが全部倒したら、残りの人は振らずにその人の勝ちになります。
算数の練習にもなる理由
シャットザボックスでは、1回振るたびに「8は、7と1、6と2、5と3…」と、ある数をいくつかの数に分ける考え方をくり返し使います。これは小学校の算数で習う数の合成と分解(10はいくつといくつ、など)や、くり上がりのたし算の練習そのものです。サイコロの目を数える、2つの数を足す、残りを足して点を出す、と1回の遊びの中で何十回も計算をします。
はじめは「倒せる組み合わせ」を全部見せる設定で遊ぶと、どんな分け方があるかが目で見てわかります。慣れてきたら「何通りかだけ」にして自分で組み合わせを探し、最後は「見せない」にして挑戦してみましょう。小さい子と遊ぶときは、ルールを「かんたん」にすると、合計の板か目の数の板を探すだけなので迷いません。教室で使うときは、1台の画面を前に映してクラスを2つに分け、交代で遊ぶのもおすすめです。
勝つためのコツ
1. 大きい数の板から倒す

7・8・9のような大きい板は、サイコロ2個の合計でしか倒せません。しかも合計が10や11、12になる目はあまり出ません。小さい板は、あとで小さい合計が出たときや、ほかの板と組み合わせるときに使えます。迷ったら、大きい数を含む組み合わせを選びましょう。
2. 少ない枚数で倒す
同じ合計なら、1枚か2枚で倒すほうが小さい板を残せます。「5+2+1」のように小さい板をまとめて使うと、あとで2や3が出たときに倒す板がなくなりがちです。
3. よく出る合計を意識する
サイコロ2個の合計は、7がいちばん出やすく(6通り)、6と8がその次(5通り)、2と12はいちばん出にくい(1通り)です。真ん中あたりの合計が作りやすい形を残しておくと、次の1回で倒せる見こみが高くなります。
4. 1個で振るかは、残りの合計で決める
7・8・9が倒れて1個で振れるようになっても、すぐ1個にするのがよいとは限りません。残りの板の合計が7以上あるうちは、2個で振って一度に大きく減らせることがあります。残りが1・2・3のように小さくなったら、1個で振るのが基本です。
5. 対戦では、先の人の点を見て決める
何人かで遊ぶとき、後から遊ぶ人は、先の人の点がわかっています。先の人が12点なら、自分は11点以下にすればよいので、無理に全部倒すことをねらう必要はありません。逆に先の人が3点のような少ない点なら、全部倒せる見こみが高い倒し方を選びます。
よくある質問
倒せる組み合わせがあるのに、倒さずに振り直せる?
できません。倒せる組み合わせが1つでもあれば、どれかを倒します。どの組み合わせを選ぶかは自由です。
サイコロの目と同じ板を倒さないといけない?
標準のルールでは、合計が同じならどの板でもかまいません。5と3なら「5と3」でも「8」でも「6と2」でもよいです。目と同じ板か合計の板だけを倒す遊び方もあり、このページでは「かんたん」のルールとして選べます。
全部倒せる見こみはどのくらい?
標準のルールで、毎回いちばんよい倒し方を選んでも、全部倒せるのは10回に1回ほどです。全部倒せなくても、残りの点が少なければ十分よい結果です。1〜12の板で遊ぶと、全部倒すのはずっと難しくなります。
CPUの強さはどれを選べばいい?
「やさしい」は、小さい板から倒してしまうことが多く、はじめての人でも勝ちやすい相手です。「ふつう」は、次に振ったときに倒しやすい形を考えて選んできます。「つよい」は、最後までの見こみを考えて倒し方を選び、対戦では先の人の点も見てくる手ごわい相手です。どの強さでもサイコロの目は運なので、逆転もよく起こります。
「今日のサイコロ」とは?
その日はだれが遊んでも、同じ順番で同じ目が出る遊び方です。倒し方の選び方だけで点が変わるので、家族や友だちと「今日は何点だった?」と比べられます。ルールは標準に決まっています。
途中でやめても続きから遊べる?音は出る?
同じ端末・同じブラウザで開けば「続きから」で再開できます。音ははじめは出ない設定で、「音:オフ」を押すと、板が倒れる音やサイコロの音が鳴るようになります。
シャットザボックスの由来
シャットザボックスの始まりははっきりしていません。フランスの北部で船乗りたちが遊んでいたという説や、イギリス海峡の島々で広まったという説などがあります。1960年代ごろからイギリスで広く遊ばれるようになり、木の箱に数の板を並べた道具が今も売られています。紙に1〜9を書いて、倒す代わりに線で消していけば、サイコロ2個だけでも遊べます。たし算と見こみの考え方が自然に身につくので、海外では算数の授業や家庭の遊びとしても紹介されています。