戦争(トランプ)の遊び方
「戦争」は、トランプを使ったいちばんかんたんな遊びのひとつです。2人で札を半分ずつ持ち、山の一番上を同時にめくって、数の大きい方が2枚とも取ります。同じ数が出たら「もう一勝負」。これをくり返して、相手の札を全部集めた方の勝ちです。
自分で選ぶ場面がなく、勝ち負けは札の並びだけで決まるので、ルールを覚えたばかりの小さな子と大人が本気で勝負しても、どちらが勝つかわかりません。トランプの数の並びや「札をそろえて配る・めくる」といった基本の動きを、遊びながら自然に覚えられることから、最初のトランプ遊びとして昔から親しまれてきました。このゲームでは、CPU(コンピューター)と対戦するほか、1台のスマホやパソコンを2人で囲んで遊ぶこともできます。
準備:52枚を半分ずつ配る

ジョーカーを除いた52枚をよく切り、2人に1枚ずつ交互に配ります。1人26枚です。配られた札は中を見ずに、裏向きのまま重ねて自分の前に置きます。これが手札(手札の山)です。
「せーの」で同時にめくり、大きい方が2枚とも取る

2人で声をそろえて「せーの」と言い、手札の山の一番上を1枚ずつ表にして場に出します。数の大きい札を出した人が、場に出た2枚を取ります。取った札は、裏向きにして自分の手札の山の下に入れます。これで1回の勝負はおしまい。また「せーの」で次の札をめくります。
このゲームでは、下の自分の山か「めくる」ボタンを押すと、あなたとCPUが同時にめくります。1台で2人のときは、それぞれ自分の山を押します。先に押した人の札は伏せたまま真ん中で待ち、2人とも押したところで同時に表になります。
札の強さ:Aがいちばん強く、2がいちばん弱い

強さは「A(エース)、K(キング)、Q(クイーン)、J(ジャック)、10、9、8、7、6、5、4、3、2」の順です。Aは「1」ですが、この遊びではいちばん強い札として扱うのがふつうです。マークは関係なく、スペードの7とハートの7は同じ強さです。家庭によっては「Kがいちばん強く、Aは1で最弱」や「大富豪と同じく2がいちばん強い」という決め方もあるので、「自分で決める」で切り替えられるようにしてあります。
同じ数が出たら「もう一勝負」

2人が同じ数を出したら、その札は場に置いたまま、もう一度それぞれの山から次の札をめくって勝負します。勝った人は、同じ数だった札も含めて、場に出ている札を全部取れます。また同じ数なら、さらにもう一勝負。続けば続くほど、場の札がどんどん増えていきます。一気に形勢がひっくり返ることもある、この遊びでいちばん盛り上がる場面です。
伏せ札を置く遊び方

同じ数が出たとき、すぐに次の札で比べずに、まず1枚を裏向きのまま置き(伏せ札)、その次の札を表にして勝負する遊び方もあります。英語圏ではこの形がよく知られていて、伏せ札を3枚置くやり方もあります。伏せ札は表にしないので強さは関係ありませんが、勝った人がまとめて取れるので、一度に動く札の数が大きくなります。このゲームでは、伏せ札の枚数を「なし・1枚・2枚・3枚」から選べます。
取った札の扱いと、勝ち負けの決め方

取った札を手札の山の下に入れて使い続ける遊び方では、手札がなくなった人の負け、つまり相手が52枚を全部集めたところで決着です。札が行ったり来たりするので、なかなか終わらないこともあります。
取った札を手札に戻さず、横に「取り札」として置いていく遊び方もあります。この場合は26回めくると2人とも手札がなくなるので、そこで取り札の枚数を比べて、多い方が勝ちです。短い時間で遊びたいときに向いています。

「最後まで」だと長くなりやすいので、このゲームでは「50回」「3分」で打ち切ることもできます。打ち切ったときは、手札と取り札を合わせて、持っている札の多い方の勝ちです。同じ枚数なら引き分けです。
もう一勝負で札が足りなくなったら
手札が残り少ないときに同じ数が出ると、次にめくる札や伏せ札が足りなくなることがあります。このゲームの「標準」では、残っている最後の1枚を表にして勝負し、1枚もないときは、さっき出した札のままで勝負を続けます。「足りない人の負け」にすることもできます。
ルールの違い
| ルール | 標準 | 選べるもの |
|---|---|---|
| いちばん強い数 | A | K(Aは1で最弱)・2(2、A、K…の順) |
| ジョーカー | 入れない | 2枚入れる・1枚ずつ配る(どちらもいちばん強い) |
| 同じ数のときの伏せ札 | なし(次の札をすぐ表に) | 1枚・2枚・3枚 |
| 取った札 | 手札の下に入れる | わきに置き、手札がなくなったら枚数を比べる |
| もう一勝負で札が足りない | 最後の1枚で勝負 | 足りない人の負け |
| ゲームの長さ | 最後まで | 50回・3分で打ち切り(札の多い方の勝ち) |
「取った札はわきへ」は取った札をわきに置く遊び方、「伏せ札1枚」は英語圏でよく遊ばれている形です。ジョーカーを2枚入れると、片方の人に2枚とも配られることがあります。気になるときは「1枚ずつ配る」にすると、2人に1枚ずつ入ります。
楽しく遊ぶためのコツ
戦争は、札の並びだけで勝ち負けが決まる遊びです。どう遊んでも有利になる手はありませんが、楽しく続けるための工夫はいくつかあります。
1. 「せーの」の声をそろえる
同時にめくるのがこの遊びの約束です。片方が相手の札を見てから出すと、勝負になりません。実際のトランプで遊ぶときは、声をそろえてめくりましょう。このゲームの「1台で2人」でも、先に押した人の札は伏せたまま待つので、後から出す人が有利になることはありません。
2. 長くなったら早送りや打ち切りを
取った札を手札に戻す遊び方は、数百回めくっても終わらないことがあります。このゲームでは「自動めくり」で自動で進め、「早送り」で一気に進められます。時間が決まっているときは、最初から「50回」「3分」にしておくと、ちょうどよい長さで終わります。
3. 取った札をまぜてから戻す
取った札をいつも同じ順番で戻していると、同じ並びがくり返されて勝負が終わらなくなることがあります。取った札は軽くまぜてから山の下に入れると、展開が変わりやすくなります。このゲームでは、あなたの取った札は自動でまぜて戻します。
4. 伏せ札のルールで盛り上げる
伏せ札を置く遊び方にすると、同じ数が出たときに動く札の枚数がぐっと増え、最後まで逆転の可能性が残ります。慣れてきたら、伏せ札を1枚や3枚にして遊んでみてください。
5. 札の数のバーを見ながら応援する
画面の右はしのバーは、2人が持っている札の数を表しています。真ん中の点線より上が長ければCPU(上の人)、下が長ければあなた(下の人)が多く持っています。自分で選ぶことがない分、バーの動きに一喜一憂するのがこの遊びの楽しみ方です。
トランプ遊びの入門として
戦争は、トランプの札の種類(数字とマーク)や、「切る」「配る」「めくる」「取る」という基本の動きがひととおり入っている遊びです。ババ抜きや七並べのように手札を広げて持つ必要がなく、山から1枚ずつめくるだけなので、小さな手でも札を扱えます。
数の大小を比べる練習にもなります。7と9ならどちらが大きいか、J・Q・Kはいくつにあたるのかを、遊びながら何百回も比べることになるからです。A・J・Q・Kの絵札がどの強さになるのかを覚えておくと、大富豪やポーカーなど、ほかのトランプゲームを覚えるときにも役に立ちます。ここで札の扱いに慣れたら、次はスピードや神経衰弱、ババ抜きなどに進むのもおすすめです。
よくある質問
同じ数が出たらどうなりますか?
その札は場に置いたまま、次の札をめくってもう一勝負します。勝った人が、場に出ている札を全部取ります。伏せ札を置くルールでは、決まった枚数を裏向きに置いてから、次の札を表にして比べます。
Aは強いの?弱いの?
この遊びでは、Aをいちばん強い札とするのが一般的です。ただし家庭によってはAを「1」として最弱にしたり、2をいちばん強くしたりすることもあります。「自分で決める」の「いちばん強い数」で選べます。
なかなか終わらないのですが?
取った札を手札に戻す遊び方は、とても長くなることがあります。「自動めくり」「早送り」を使うか、ゲームの長さを「50回」「3分」にしてください。「取った札はわきへ」にすると、26回で必ず終わります。
CPUの強さで何が変わりますか?
戦争は運で決まる遊びなので、どの強さでも勝つことも負けることもあります。「つよい」のCPUは取った札を戻す順番を工夫してくるので、伏せ札を置くルールで長く遊ぶと少し手ごわく感じるはずです。はじめての人や小さな子と遊ぶなら「やさしい」がおすすめです。
スマホやタブレットでも遊べますか?
はい。下の山か「めくる」ボタンを押すだけで遊べます。パソコンではスペースキーでめくれます。途中で閉じても、次に開いたときに「続きから」で再開できます。
戦争ってどんな遊び?
戦争は、世界中で子どもの最初のトランプ遊びとして親しまれている遊びです。英語では同じ遊びを「War」、イギリスでは「Battle」とも呼び、ドイツやロシアなどにも、同じ数が出たときの決まりや札の枚数が少しずつ違う似た遊びがあります。日本では「戦争」の名前で知られ、同じ数が出た場面そのものも「戦争」と呼ぶことがあります。このページでは、その場面を「もう一勝負」と呼んでいます。いつ、どこで生まれたのかははっきりしていませんが、19世紀のドイツの本にはすでに似た遊びが記録されているようです。