四十人の盗賊(ソリティア)の遊び方
四十人の盗賊は、トランプ2組(ジョーカーを除く104枚)を使うひとり遊び(ソリティア)です。英語では「フォーティ・シーブス(Forty Thieves)」と呼ばれ、はじめに場へ配る札が40枚あることから、この名前がついたといわれています。10の列に並んだ札を、同じマークで1つずつ小さく重ねかえながら、上の8つの組札にAからKまでを集めます。104枚すべてを組札に集めればクリアです。ルールは短いのに、とてもむずかしいことで知られる遊びです。このゲームでは、はじめての人でも最後まで遊べる「やさしい」ルールも選べます。
場の見かた

はじめに、10の列へ4枚ずつ、合わせて40枚を配ります。クロンダイクやスパイダーとちがって、場の札ははじめから全部表向きです。どこにどの札があるか全部見えるので、先の手までじっくり考えられます。残りの64枚は右上の山札になり、めくった札はそのとなりの捨て札に重なります。左上の8つの置き場が組札で、スペード・ハート・ダイヤ・クラブが2つずつあります。
札の重ね方

列の一番手前の札の上には、同じマークで、数が1つ小さい札だけを重ねられます。スペードの9の上に置けるのはスペードの8だけで、ハートの8や、2つ小さいスペードの7は置けません。Aの上には何も置けません。色ではなくマークまで同じでないといけないのが、この遊びのむずかしいところです。捨て札の一番上の札も、同じきまりで列へ動かせます。
動かせるのは1枚ずつ(本来のルール)

本来のルールでは、一度に動かせるのは列の一番手前の1枚だけです。同じマークで並んだ札を別の列へ移したいときは、空いた列を仮の置き場にして1枚ずつ運びます。このゲームでは、その手間をはぶいて、空いた列を使って運べる枚数ならまとめて動かせます(空いた列が1つなら2枚、2つなら4枚)。「やさしい」と「ふつう」のルールでは、同じマークで1つずつ小さく並んでいれば、何枚でもまとめて動かせます。
空いた列には、どの札でも置ける

列の札を全部動かすと、その列は空きます。空いた列には、どの札でも置けます。Kしか置けないクロンダイクとちがい、途中の数の札でも、捨て札の札でもかまいません。空いた列は、埋まった札を掘り出したり、並びを組みかえたりするための大事な場所です。
山札をめくる・戻す

右上の山札を押すと、1枚めくって捨て札の上に表向きで置きます。捨て札のうち、使えるのは一番上の札だけです。一番上を列や組札へ動かすと、その下の札が使えるようになります。本来のルールでは、山札は1回しか通せません。最後までめくったら、捨て札の下のほうに残った札はもう取り出せないので、めくる前によく考えることが大切です。「やさしい」と「ふつう」では、山札がなくなったら押すと捨て札が山札に戻り、もう一度めくれます。
組札に集める

Aが出てきたら、左上の組札へ動かします。組札には同じマークをAから順に1枚ずつ重ねます。トランプが2組あるので、同じマークの組札が2つずつあり、どちらにもAからKまでを重ねます。列の一番手前の札も、捨て札の一番上の札も組札へ動かせます。一度組札に置いた札は、場へは戻せません。8つの組札が全部Kまで重なればクリアです。
このゲームの画面の使い方

札を押すと選ばれ、置ける所に点線の枠が出ます。枠のある所を押すと、そこへ動きます。札を指やマウスで引っぱって置くこともでき、すばやく2回押すと、組札へ(組札に置けないときは置ける列へ)動きます。置けない所を選んだときは、「スペードの9の上に置けるのは、同じスペードの8だけです」のように理由が出ます。
「組札へ集める」を押すと、もう場で使う心配のない札をまとめて組札へ送ります。設定の「組札へ置いてよい札は、自動で送る」をオンにすると、札を動かすたびに自動で送ります。まちがえたら「元に戻す」で何回でも戻れます。「ヒント」は次の1手を矢印で教えてくれます。キーボードでは、1〜9と0で列、Wで捨て札、Fで組札へ、スペースで山札、Zで元に戻す、Hでヒントです。
ルールの選び方
四十人の盗賊は、そのままではとてもむずかしいため、昔から少しやさしくした遊び方がいくつも作られてきました。このゲームでは、3つのルールと、自分で組み合わせを決める遊び方を選べます。
| ルール | 札の動かし方 | 山札を通せる回数 | どんな遊びか |
|---|---|---|---|
| やさしい | 同じマークの並びは、まとめて動かせる | 何回でも | 山札の札はいつかは必ず使えるので、落ち着いて並びを作れます。はじめての人におすすめ |
| ふつう | 同じマークの並びは、まとめて動かせる | 4回まで | 捨て札のどの札をいつ使うか、少し考える必要があります。ルールに慣れてきた人向け |
| むずかしい(本来のルール) | 1枚ずつ | 1回だけ | 昔からのルール。上手な人でもなかなかクリアできない、手ごたえのある遊びです |
| 自分で決める | 並びごと/1枚ずつ | 1回・2回・4回・何回でも | 好きな組み合わせで遊べます |
| 遊び方 | 内容 |
|---|---|
| ふつうに配る | 選んだルールで配りを1つ出します。「解ける配りだけ」をオンにすると、クリアできる道があると確かめた配りだけが出ます |
| 今日の配り | 日付ごとに決まった配りを「ふつう」のルールで解きます。同じ日ならだれが遊んでも同じ配りなので、家族や友だちと手数や時間をくらべられます |
| 番号で選ぶ | 番号で配りを選べます。同じ番号ならいつでも同じ札の並びなので、気になった配りにもう一度挑戦できます |
勝つためのコツ
1. 動かす前に、場全体を見わたす
場の札は全部表向きなので、どこにAや2があるか、はじめから分かります。いきなり動かし始めず、まず「Aの上に何枚のっているか」「どの列なら空けられそうか」を見ておきましょう。低い数の札が深く埋まっている列ほど、早めに崩す必要があります。
2. 列を1つ空けることを目指す
空いた列にはどの札でも置けるので、この遊びでいちばん強い武器になります。札の少ない列や、組札へ送れる札が多い列を見つけて、まず1つ空けることを考えましょう。空いた列ができたら、すぐに埋めずに、本当に必要なときまで取っておくのがコツです。
3. 空いた列にはKやQを入れる
どうしても空いた列に札を置くなら、大きい数の札(KやQ)がおすすめです。Kの上には同じマークのQ、J…と長い並びを作れるので、その列が「札をためておける場所」になります。小さい数の札を置くと、その列はすぐ行き止まりになってしまいます。
4. 捨て札にためすぎない
山札をどんどんめくると、捨て札の山の下に大事な札が埋まってしまいます。本来のルールでは山札を1回しか通せないので、捨て札に埋もれた札は二度と使えないこともあります。めくった札が列に置けるなら置いて、捨て札を少しでも薄くしておきましょう。
5. 同じ札が2枚あることを使う
トランプ2組なので、同じマーク・同じ数の札が2枚ずつあります。スペードの8を置きたい先が、スペードの9の2枚のどちらでもよいことを覚えておくと、置き場の選び方が広がります。組札も同じマークが2つあるので、Aが2枚出れば、2つの組札に分けて並行して集められます。
6. 困ったら戻ってやり直す
行きづまったら「元に戻す」で何手か戻り、別の順番を試してみましょう。「ヒント」を押すと次の1手が分かり、今の形からクリアまでの道が見つからないときは、何手戻せばよいかも教えてくれます。
よくある質問
本当にそんなにむずかしいの?
本来のルール(1枚ずつ・山札は1回だけ)では、上手な人でもクリアできるのは10回に1回くらいといわれています。どう動かしてもクリアできない配りも多くあります。はじめは「やさしい」で遊び方に慣れて、それから「ふつう」「むずかしい」へ進むのがおすすめです。
「解ける配りだけ」とは?
コンピューターで先に解いてみて、クリアまでの道が見つかった配りだけを出す設定です。オンにしておけば、どの配りにも必ずクリアできる道があります。ただし、道があることと、それを見つけやすいことは別なので、むずかしいルールでは簡単にはいきません。
組札に置いた札を場に戻せる?
このゲームでは戻せません。昔からのルールでは、組札に置いた札はそのままです(戻せるようにした変わった遊び方もあります)。組札へ送るのは、その札をもう場で使わないと分かってからにしましょう。「組札へ集める」は、使う心配のない札だけを送ります。
クロンダイクやスパイダーとのちがいは?
クロンダイクは1組の札を色ちがいで重ね、空いた列にはKしか置けません。スパイダーは2組の札を使いますが、組札へは13枚そろえて一度に移します。四十人の盗賊は、2組の札を同じマークで重ね、空いた列にはどの札でも置けて、組札へは1枚ずつ送るのが特ちょうです。場の札が全部表向きなのも、ほかの2つとのちがいです。
途中でやめても続きから遊べる?
同じ端末・同じブラウザで開けば、「続きから」で再開できます。「元に戻す」の記録も残っているので、前の手にも戻れます。はじめは音が出ない設定です。「音:オフ」を押すと、札を置いたときなどに効果音が鳴ります。
四十人の盗賊ってどんな遊び?
この遊びは、英語では「ナポレオン・アット・セントヘレナ」(セントヘレナ島のナポレオン)という名前でも知られています。フランスの皇帝ナポレオンが、晩年を過ごしたセントヘレナ島でよくひとり遊びをしていて、これがその遊びだったと伝えられています(本当かどうかは分かっていません)。1870年の本にはすでに紹介されていて、アメリカでは1920年代ごろから「フォーティ・シーブス(四十人の盗賊)」や「ビッグ・フォーティー」と呼ばれるようになりました。やさしくした遊び方もたくさん作られ、トランプ2組で遊ぶソリティアの中では、今も特に人気のある遊びのひとつです。