ドットアンドボックスの遊び方
ドットアンドボックスは、紙に並べた点と点を線でつないでいく陣取りゲームです。交代で1本ずつ線を引き、四角い「箱」の4本目を引いた人が、その箱を自分の陣地にできます。最後に箱を多く取った人の勝ち。紙とペンがあればどこでも遊べるので、学校の休み時間や家族の遊びとして昔から親しまれてきました。「ドット&ボックス」「点と線」などとも呼ばれます。このページでは、ブラウザでCPUと対戦したり、1台を2〜4人で交代しながら遊んだりできます。
線を1本ずつ引く

自分の番になったら、まだ線のない所に1本だけ線を引きます。結べるのは、縦か横にとなり合う2つの点だけ。斜めの線や、2つ先の点まで一度に伸ばす線は引けません。画面では、まだ引いていない所がうすい点線で表示されています。点のすぐそばを押さなくても、押した場所からいちばん近い線が引けるので、スマホでも指で押しやすくなっています。
4本目を引いたら箱を取る

線を引いた結果、1つの箱の4辺がすべてそろったら、最後の4本目を引いた人がその箱を取ります。取った箱には自分の色と印(●▲■◆)が入ります。箱を取った人は、続けてもう1本線を引きます。この「もう1本」はパスできず、必ず引かなければなりません。もう1本で別の箱ができれば、さらにもう1本。箱ができない線を引いたところで、次の人の番になります。1本の線で2つの箱が同時にできたときは、2つとも取れます。

気をつけたいのが「箱の3本目」です。3辺がそろった箱は、次の人が4本目を引くだけで取れてしまいます。はじめのうちは、どの箱も3本目にならない線(安全な線)を選んで引くのが基本です。
終わりと勝ち負け

すべての線を引き終わったら、ゲームは終わりです。取った箱の数をくらべて、いちばん多い人の勝ち。3×3や5×5のように箱の数が奇数の盤では2人対戦の引き分けは起こりませんが、4×4や6×6の盤では同じ数になって引き分けになることがあります。
ルールの違い
ドットアンドボックスは紙とペンの遊びなので、盤の大きさや細かい決まりは、遊ぶ人どうしで決めるのがふつうです。このゲームでは次の4つから選べ、「自分で決める」で盤の大きさ(3×3〜6×6の箱)、取れる箱の決まり、盤のまわりの線を組み合わせることもできます。
| ルール | 盤(箱の数) | 取れる箱があるとき | 特ちょう |
|---|---|---|---|
| 標準 | 5×5(25個) | 取らなくてもよい | 広く遊ばれている形。作戦の読み合いが楽しめる |
| 小さい盤 | 3×3(9個) | 取らなくてもよい | 数分で終わる。はじめての人の練習に |
| 大きい盤 | 6×6(36個) | 取らなくてもよい | 長い鎖ができやすく、じっくり考える勝負 |
| 取れる箱は必ず取る | 5×5(25個) | 必ず取る | わざと残す作戦がなく、分かりやすい |
標準のルールでは、取れる箱があっても、取らずにほかの線を引いてかまいません。これが下で紹介する「最後の2つを残す」作戦のもとになります。「取れる箱は必ず取る」ルールでは、3辺がそろった箱があるときは、その4本目を引かなければなりません(このゲームでは、ほかの線は押しても引けません)。小さい子と遊ぶときや、はじめての人どうしで遊ぶときに向いています。

「盤のまわりの線をはじめから引いておく」遊び方では、外側の線はだれの物でもなく、内側の線だけを引いていきます。はしの箱は最初から1〜2辺がそろっているので、安全な線がすぐに少なくなり、早いうちから箱の取り合いになります。
勝つためのコツ
1. 箱の3本目は引かない
いちばん大事な基本です。3辺がそろった箱は相手にそのまま取られます。線を引く前に、その線の両側の箱に今何本の線があるかを確かめましょう。どちらの箱もまだ1本以下なら、引いても2本までなので安全です。
2. 取れる箱は、まず取る
相手が3本目を引いてくれたら、その箱は取ってから次の線を考えます。取った後はもう1本引かなければならないので、取り終えたあとに引く安全な線が残っているかも見ておきましょう。

3. 安全な線がなくなったら、小さい鎖から渡す
終わりが近づくと、どこに引いても相手に箱を渡してしまう場面が来ます。このころの盤は、廊下のようにつながった箱の列(鎖)に分かれています。鎖はどこか1本を引くと、相手に全部続けて取られます。どうしても渡すしかないときは、いちばん短い鎖を選びましょう。

4. 最後の2つをわざと残す
上級者の作戦です。相手が長い鎖を開けたとき、全部取ってしまうと、自分がもう1本引く番になり、次の鎖を相手に渡すことになります。そこで、最後の2つだけを取らずに残し、鎖のはしの線を引いて番を終えます。相手はその2つを取れますが、取った後にもう1本引かなければならず、次の長い鎖を開けることになります。2つを渡すかわりに、残りの長い鎖をまとめて取れるわけです。英語では「ダブルクロス」と呼ばれます。
5. 長い鎖を開ける番をかぞえる
最後の2つを残す作戦を使う人どうしでは、「だれが最初に長い鎖を開けることになるか」で勝負が決まることがほとんどです。安全な線があと何本残っているかをかぞえ、最後の安全な線を自分が引けるように、早めに線の数を調整したり、1つ2つの箱をわざと渡して番の順を入れかえたりします。
6. 小さい盤でたくさん練習する
3×3の小さい盤は数分で終わるので、鎖の渡し方や最後の2つを残す作戦を試すのにぴったりです。ヒントを使うと、先まで読んだらどこに引くかを青い点線で見られます。
よくある質問
箱を取ったら、必ずもう1本引くの?
はい。箱を取った人は続けてもう1本引かなければならず、パスはできません。この「もう1本」があるので、取った後に相手へ箱を渡す線しか残っていない、ということも起こります。
取れる箱を取らなくてもいいの?
標準のルールでは、取らずにほかの線を引いてもかまいません。「最後の2つを残す」作戦は、このルールだからこそ使えます。分かりやすく遊びたいときは、「取れる箱は必ず取る」ルールを選んでください。
CPUの強さはどれを選べばいい?
はじめてなら「やさしい」がおすすめです。取れる箱を見落としたり、うっかり箱の3本目を引いたりすることがよくあり、終わりのほうの作戦もありません。「ふつう」は、最後の2つを残す作戦をたいてい使ってきますが、ときどき取れる箱を見落とします。「つよい」は、何手も先まで読んで、長い鎖をあなたに開けさせるように線の数を合わせてきます。見落としはたまにしかないので、渡した箱の数で負けないように、鎖の長さをよく数えましょう。
3人や4人でも遊べる?
はい。相手を「となりの人」にして人数を選ぶと、1台の画面で2〜4人が交代しながら遊べます。順番は赤・青・緑・黄で、手番は画面の上の名札と、盤のふちの色で分かります。途中でやめても、同じ端末・同じブラウザなら「続きから」で再開できます。
待ったやヒントは使える?
設定で「待った あり」にすると、「待った」ボタンで自分の引いた線を1本ずつ取り消せます(CPUの線もいっしょに戻ります)。「ヒント」を押すと、おすすめの線が青い点線で表示されます。使った回数は結果画面に出ます。
ドットアンドボックスってどんな遊び?
ドットアンドボックスは、19世紀のフランスで数学者エドゥアール・リュカが「ラ・ピポピペット」という名前で紹介したのが、記録に残るはじまりとされています。その後、英語圏では Dots and Boxes、ドイツではケーゼケストヒェン(方眼紙の上で遊ぶ形)などの名前で、世界中で親しまれてきました。見た目はかんたんな落書き遊びですが、20世紀には数学者たちが「鎖」や「最後の2つを残す」作戦を研究し、ゲームの理論の本でもくわしく取り上げられています。今でも大きな盤の正しい打ち方はすべてはわかっていない、奥の深い遊びです。