チェスの遊び方
チェスは、たて8マス・よこ8マスの盤の上で、白と黒の駒を1手ずつ交代で動かす2人用の盤上遊びです。駒は6種類あり、それぞれ動き方が決まっています。相手の駒のあるマスに動くと、その駒を取れます。最後に相手の「キング」を逃げられないように追いつめた人の勝ちです。将棋と似ていますが、取った駒は使えず、ポーンが奥の段に着くとほかの駒に「成る」など、チェスならではの決まりもあります。はじめての人でも遊べるように、このゲームでは動ける所やねらわれている駒に印を出せます。
盤と最初の並べ方

盤は、自分から見て右下のすみが白いマスになる向きに置きます。いちばん手前の段には、左から ルーク・ナイト・ビショップ・クイーン・キング・ビショップ・ナイト・ルーク を並べ、その前の段にポーンを8つ並べます。クイーンは自分の色と同じ色のマス(白のクイーンは白いマス)に置くと覚えると、キングとの位置をまちがえません。チェスではいつも白が先手です。このゲームでは白と黒のどちらで遊ぶかを選べ、あなたの駒がいつも画面の下に来ます。
駒の動き方

ルークはたてとよこに、ビショップはななめに、何マスでも進めます。クイーンはルークとビショップを合わせた動きで、たて・よこ・ななめのどの向きにも何マスでも進める、いちばん強い駒です。どの駒も、とちゅうにある駒を飛び越えることはできません。進む先に相手の駒があれば、そのマスまで進んで取れます。味方の駒のあるマスには入れません。

ナイトは「たてに2マス・よこに1マス」または「よこに2マス・たてに1マス」の、アルファベットのLの形に跳びます。ナイトだけは、とちゅうの駒を飛び越えられます。キングはまわりの8マスのどこかへ1マスだけ動けます。ポーンはまっすぐ前へ1マス進みます。まだ一度も動いていないポーンは、2マス進むこともできます。ポーンが駒を取るときだけは、ななめ前のマスの駒を取ります。まっすぐ前に駒があると、ポーンは進めなくなります。後ろへは戻れません。
チェックとチェックメイト

相手のキングを取れる形にすることをチェックといいます。チェックされた人は、次の手で必ずキングを守らなければなりません。守り方は「キングを安全なマスへ動かす」「ねらっている駒を取る」「間に駒を入れてさえぎる」の3つです。どれもできないとき、それがチェックメイトで、チェックメイトした人の勝ちになります。キングを実際に取ることはありません。また、自分のキングがねらわれるマスへキングを動かしたり、動かすと自分のキングがねらわれる駒を動かしたりすることはできません。このゲームでは、そういう駒を押すと理由を教えてくれます。
特別な動き(キャスリング・アンパッサン・成り)

キャスリングは、キングを安全なすみへ動かすための特別な1手です。キングをルークのほうへ2マス動かし、そのルークをキングを飛び越えた内側のマスに置きます。できるのは、キングもそのルークもまだ一度も動いていない、キングとルークの間に駒がない、今チェックされていない、キングが通るマスと着くマスが相手の駒にねらわれていない、のすべてがそろったときだけです。キングやルークが一度動いたら、元のマスに戻ってもキャスリングはできません。一方で、ルークだけが通るマス(長い側の b1)がねらわれていても、キャスリングはできます。

アンパッサン(フランス語で「通りがけに」)は、ポーンだけの決まりです。相手のポーンが最初の2マス進みで自分のポーンの真横に来たとき、そのポーンが1マスだけ進んだものとして、ななめ前のマスへ動いて取ることができます。取れるのは、相手が2マス進んだすぐ次の手だけです。1手でも別の手を指したら、もう取れません。

ポーンが相手側のいちばん奥の段に着くと、その場でクイーン・ルーク・ビショップ・ナイトのどれかに取りかえます。これを成り(プロモーション)といいます。取られた駒でなくてもよいので、クイーンが2つになってもかまいません。ふつうはいちばん強いクイーンを選びますが、ナイトに成るとすぐにチェックをかけられる、などの場面もあります。このゲームでは、成るときに4つの駒から選ぶ窓が出ます。
引き分け

自分の番なのに指せる手が1つもなく、しかもチェックはされていないとき、これをステイルメイトといい、引き分けになります。駒が多く勝っていても、相手のキングの逃げ場を全部ふさいでしまうと引き分けになるので気をつけましょう。このゲームでは、次のときも引き分けにします。
| 引き分けになるとき | 中身 |
|---|---|
| ステイルメイト | 指す番の人に指せる手がなく、チェックもされていない |
| 駒が足りない | キングだけ対キングだけ、キングとビショップ(またはナイト)1つ対キングなど、どちらもチェックメイトできない形 |
| 同じ局面が3回 | 駒の並び・指す番・キャスリングやアンパッサンができるかどうかがすべて同じ局面が3回目になった(続けてでなくてもよい) |
| 50手ルール | 50手ずつ(2人で100手)、ポーンが1つも動かず、駒も1つも取られなかった |
大会のルールでは、同じ局面の3回目と50手ルールは、指す人が審判に申し出たときに引き分けになります。このゲームでは申し出なくても、その時点で自動で引き分けにしています。
駒の強さの目安
駒の交換をするとき、どちらが得かを考える目安として、駒に点数をつけることがよくあります。このゲームでも、盤の上の名札に、取った駒と点数の差(+3 など)を出しています。
| 駒 | 動き | 点数の目安 |
|---|---|---|
| ポーン | 前へ1マス(最初は2マスも)。取るのはななめ前 | 1 |
| ナイト | L字に跳ぶ。駒を飛び越えられる | 3 |
| ビショップ | ななめに何マスでも | 3 |
| ルーク | たて・よこに何マスでも | 5 |
| クイーン | たて・よこ・ななめに何マスでも | 9 |
| キング | まわりに1マス。逃げられなくなったら負け | (点数では比べない) |
勝つためのコツ
1. 動かす前に「その駒は取られないか」を見る
はじめのうちは、駒をただで取られてしまうことが負けのいちばんの原因です。動かす先のマスを、相手の駒がねらっていないか確かめましょう。このゲームの「ねらわれている自分の駒に印を出す」をオンにすると、相手に取られる位置にある駒に赤い点線の輪が付きます。
2. 真ん中のマスを取る
盤の真ん中(d4・e4・d5・e5)にいる駒は、いろいろな方向へ動けて力を出しやすくなります。最初はポーンを e4 や d4 に進めて、真ん中に場所を作るのが定番です。
3. ナイトとビショップを早く出す
同じ駒を何度も動かすより、まだ動いていない駒を1つずつ前に出しましょう。ナイトとビショップを出すと、キャスリングのための間も空きます。クイーンを最初から大きく動かすと、相手の駒に追いかけられて手数をむだにしやすくなります。
4. キャスリングでキングを守る
キングが真ん中にいると、ルークやクイーンにねらわれやすくなります。早めにキャスリングしてキングをすみに入れ、その前のポーンはなるべく動かさないでおくと、守りが固くなります。
5. 取るときは「取り返されるか」も考える
守られている駒を、それより高い駒で取ると損をします。たとえばポーンをクイーンで取っても、すぐにそのクイーンを取り返されては大損です。取る前に、取った駒がそのあと取られないかを見ましょう。
6. 勝っているときは相手のキングを端へ追う
駒が多くなったら、相手のキングを盤の端へ追いつめ、自分のキングも近づけて逃げ場を減らすとチェックメイトしやすくなります。ただし、チェックしないまま逃げ場を全部ふさぐとステイルメイトで引き分けになります。最後の1マスを残して追いつめましょう。
よくある質問
どちらが先に動かすの?
チェスでは、いつも白が先に動かします。このゲームでは「あなたの駒」で白(先手)・黒(後手)・ランダムを選べます。黒を選ぶと盤が回って、あなたの黒の駒が下に来ます。
キャスリングしたいのにできないのはなぜ?
キングかそのルークが前に一度でも動いている、間に駒がある、今チェックされている、キングが通るマスか着くマスが相手の駒にねらわれている、のどれかです。キングを選んだときに、2マス先に点が出ていればキャスリングできます。
チェックを無視して指すとどうなるの?
チェックされたままにする手や、自分のキングがねらわれる手は指せない決まりです。このゲームでは、そういう手は選べないようになっていて、駒を押すと「キングを守れません」などと理由が出ます。
CPUの強さはどれを選べばいい?
はじめてなら「やさしい」がおすすめです。駒をただで取られる所に動かしたり、チェックメイトのねらいを見落としたりすることがよくあります。慣れてきたら「ふつう」。取れる駒はたいてい取り、ねらわれた駒は逃がしますが、ときどき見落とします。「つよい」は数手先まで読んで、すきがあると一気に攻めてきます。それでもたまに見落とすので、ねらわれている駒の印を見ながら、ただで駒を取られないように指せば勝てる相手です。
待ったやヒントは使える?
はい。設定で「待った あり」にすると、「待った」ボタンで自分の手を取り消せます(CPUの手もいっしょに戻ります)。「ヒント」を押すと、よく考えた手を青い矢印で教えてくれます。使った回数は結果画面に出ます。
2人で遊べる?棋譜は見られる?
相手を「となりの人」にすると、1台の画面で交代しながら対戦できます(白の人が下)。設定の「棋譜を出す」をオンにすると、盤の下に指した手の記録が並びます。書き方は e4・Nf3 のように、駒の文字(K=キング、Q=クイーン、R=ルーク、B=ビショップ、N=ナイト、ポーンは文字なし)と行き先のマスで、x は取る、+ はチェック、# はチェックメイト、O-O はキャスリングです。途中でページを閉じても、同じ端末・同じブラウザなら「続きから」で再開できます。
チェスってどんな遊び?
チェスのもとになった遊びは、インドで生まれた「チャトランガ」だと言われています。それがペルシャやアラビアを通ってヨーロッパに伝わり、15世紀ごろにクイーンやビショップが今のように遠くまで動けるようになって、今のチェスの形になったと考えられています。日本の将棋や中国のシャンチー(象棋)も、同じ祖先から分かれた親せきのような遊びです。今では国際チェス連盟(FIDE)が世界共通のルールを決めていて、世界中で大会が開かれています。