チェッカーの遊び方
チェッカーは、市松模様の盤の上で、丸くて平たい駒を斜めに動かして遊ぶ2人用の盤上遊びです。相手の駒のとなりに進み、その駒を跳び越すと取ることができます。相手の駒を全部取るか、相手が動かせる駒をなくしたら勝ち。ヨーロッパなどでは「ドラフツ」とも呼ばれ、日本では「西洋碁」という名前で紹介されたこともあります。決まりは少ないのに、1手のうっかりで駒をまとめて取られることもあり、先を読む楽しさがあります。
盤と最初の並べ方

盤はたて8マス・よこ8マスで、明るいマスと暗いマス(黒マス)が交互に並んでいます。使うのは黒マスだけで、駒はいつも黒マスの上にあります。盤は、自分から見て左下のすみが黒マスになる向きに置きます。はじめに、自分に近い3段の黒マスに駒を12個ずつ並べ、まん中の2段は空けておきます。英米のルールでは黒(暗い色)の駒を持つ人が先に動かし、そのあとは1手ずつ交代します。このゲームでは、先手と後手のどちらで遊ぶかを選べ、あなたの駒がいつも画面の下に来るように盤を回して表示します。
駒は斜め前へ1マス

自分の番には、駒を1つ選んで、斜め前の空いている黒マスへ1マス動かします。まっすぐ前や横には動けず、後ろへも下がれません。前にほかの駒があってふさがっているときは、その向きには動けません。パスはないので、自分の番には必ずどれかの駒を動かします。
跳び越して取る

斜め前のとなりに相手の駒があり、そのすぐ先のマスが空いていれば、相手の駒を跳び越してその空きマスへ移ることができます。跳び越された駒は取られて、盤から取り除かれます。相手の駒が2つ続けて並んでいるときや、跳んだ先が盤の外やほかの駒でふさがっているときは跳べません。
英米のルールと国際ルールでは、取れる駒があるときは必ず取らなければなりません(強制取り)。取れる所がいくつかあるときは、どれで取るかは自分で選べます。わざと取らせて、そのあとで相手の駒をまとめて取り返す作戦も、この決まりがあるから生まれます。画面では、取れる駒に赤い点線の輪が付き、跳べる駒だけが選べるようになります。
続けて跳べるなら連続で取る

1回跳んだあと、着いたマスからまた相手の駒を跳び越せるなら、同じ番のうちに続けて跳びます。向きを変えてもかまいません。跳び始めたら、跳べるかぎり最後まで跳ぶのが決まりで、途中でやめることはできません。取った駒は、跳び終わってからまとめて盤から取り除きます。このゲームでは、1回跳ぶごとに駒が動き、跳び越された駒はうすく残ります。分かれ道があるときは、次に跳ぶ先を1つずつ選びます(行き先が1つだけなら自動で続けて跳びます)。
奥の段に着くとキング

駒が相手側のいちばん奥の段に着くと「キング」になります。本物の盤では、取った駒をもう1枚重ねてキングの印にします。このゲームでも駒が2枚重なり、王冠の印が付きます。キングは斜め後ろにも動けて、後ろ向きにも跳び越して取れます。英米のルールでは、跳んで奥の段に着いたときは、そこでキングになってその番は終わりです(キングとしてさらに跳べる形でも、続きは次の番から)。
勝ち負けと引き分け

相手の駒を全部取った人の勝ちです。駒が残っていても、自分の番に動かせる駒が1つもない(全部ふさがれている)ときは負けになります。どちらも勝てない形になったときは引き分けで、このゲームでは次の場合に引き分けにします。
- 同じ並び(同じ人の番)が3回目になったとき
- 英米のルールで、40手ずつ(2人で80手)、駒を取ることも、キングでない駒を前に進めることもなかったとき
- 国際ルールで、25手ずつキングだけが動いて駒を取らなかったとき。キング1つだけの側に対して、相手がキングを含む3つなら16手ずつ、2つなら5手ずつで引き分け
ルールの違い
チェッカーは世界中で遊ばれているので、国や地域によって少しずつ決まりが違います。このゲームでは、英米のルール(8×8)、取るかどうかを選べる「強制取りなし」、10×10の盤で遊ぶ国際ルールの3つを選べます。「自分で決める」では、盤の大きさ・強制取り・キングの動きなどを1つずつ組み合わせられます。

| 決まり | 英米ルール | 強制取りなし | 国際ルール |
|---|---|---|---|
| 盤と駒 | 8×8・12個ずつ | 8×8・12個ずつ | 10×10・20個ずつ |
| 先手 | 黒 | 黒 | 白 |
| 取れるとき | 必ず取る。取り方は自由 | 取らなくてもよい(跳び始めたら最後まで) | 必ず取る。いちばん多く取れる跳び方を選ぶ |
| 駒の取る向き | 前だけ | 前だけ | 前にも後ろにも |
| キングの動き | 斜めに1マス | 斜めに1マス | 斜めに何マスでも |
| 跳ぶ途中で奥の段 | そこで止まってキング | そこで止まってキング | まだ跳べるなら通り過ぎる(キングにならない) |
国際ルールでは、跳び越した駒は跳び終わるまで盤に残るので、同じ駒を2回跳ぶことはできず、残った駒が道をふさぐこともあります。取った数が同じなら、駒でもキングでもかまいません。
勝つためのコツ
1. 取らせる手に気をつける
強制取りのルールでは、相手の駒の前に自分の駒を出すと、相手は必ず取ります。1つ取らせたあとで、こちらが2つ3つ取り返せる形なら良い手、取られっぱなしなら悪い手です。駒を動かす前に「この手で相手に取らせることにならないか」「取られたあと取り返せるか」を1手ずつ確かめましょう。
2. 駒はかたまりで進める
駒がばらばらだと、1つずつねらわれて取られます。となり合った駒は、後ろに味方がいると跳び越されません(跳んだ先がふさがっているため)。前の駒のすぐ後ろを味方で支えながら、かたまりのまま前に出るのが基本です。
3. いちばん後ろの段はなるべく動かさない
自分の手前の段(相手がキングになる段)に駒が残っていると、相手はなかなかキングになれません。序盤から手前の段の駒を全部動かしてしまうと、相手の駒に入りこまれやすくなります。
4. まん中を取る
盤のまん中にいる駒は、左右どちらにも動けて働きが大きくなります。はしの駒は動ける向きが1つしかなく、動けなくなることがあります。
5. 先にキングを作る
キングは後ろにも動けるので、ふつうの駒よりずっと強い駒です。相手より先にキングを作れると、攻めにも守りにも使えます。相手がキングになりそうなときは、奥の段の前に駒を置いてふさぎましょう。
6. 駒が多いときは交換して減らす
相手より駒が多いときは、1つずつ取り合って数を減らすほど有利になります。反対に、駒が少ないときは交換をさけて、引き分けの形をねらうのも作戦です。
よくある質問
取れる駒があるのに、ほかの駒を動かしたらどうなるの?
英米ルールと国際ルールでは、取れるときは必ず取るので、取らない手は指せません。このゲームでは、取れるときは取れる駒だけが選べるようになっています。取るかどうかを自分で決めたいときは、「強制取りなし」のルールを選んでください。
2通り以上の跳び方があるときは?
英米ルールでは、どの駒で、どの順に跳ぶかを自由に選べます。少なく取る跳び方を選んでもかまいません。ただし、跳び始めたら、跳べるかぎり最後まで跳びます。国際ルールでは、いちばん多く取れる跳び方を選ばなければなりません。
キングになった駒が、そのまま続けて跳べる?
英米ルールでは、跳んで奥の段に着いたら、そこでその番は終わりです。キングとして跳ぶのは次の番からです。国際ルールでは、奥の段に着いてもまだ駒のまま跳べるときは続けて跳び、そのときはキングになりません。
CPUの強さはどれを選べばいい?
はじめてなら「やさしい」がおすすめです。あなたに取られる所へうっかり駒を進めることがよくあり、取らせて取り返す作戦にもかかりやすい相手です。慣れてきたら「ふつう」。駒をかたまりで進め、奥の段も守ってきますが、ときどき見落とします。「つよい」は、数手先の取り合いまで読み、駒が多くなると交換して勝ちに来ます。見落としはたまにしかありません。取らせる手に気をつけて、キングを先に作れば勝てる相手です。
待ったやヒントは使える?
はい。設定で「待った あり」にすると、「待った」ボタンで自分の手を取り消せます(CPUの手もいっしょに戻ります)。「ヒント」を押すと、先まで読んだらどの駒をどこへ動かすかを青い点線で教えてくれます。使った回数は結果画面に出ます。
2人で遊べる?途中でやめても続きから遊べる?
相手を「となりの人」にすると、1台の画面で交代しながら対戦できます。先手の人の駒が下に来ます。途中でページを閉じても、同じ端末・同じブラウザなら「続きから」で再開できます。音ははじめは出ない設定で、「音:オフ」を押すと駒を動かす音や取る音が鳴ります。
チェッカーってどんな遊び?
チェッカーのように相手の駒を跳び越して取る遊びは、古くから世界の各地にあったと言われています。今のような市松模様の盤で遊ぶ形は、中世のヨーロッパで広まったと考えられています。その後、イギリスやアメリカでは8×8の盤の遊び方が、オランダやフランスなどでは10×10の盤の遊び方が発展し、今ではそれぞれに大会や世界選手権があります。8×8のチェッカーは、コンピューターでの研究が進み、2007年に「両方が一番よい手を指し続けると引き分けになる」ことが示されたことでも知られています。