季語クイズの遊び方
俳句の季語が、春・夏・秋・冬・新年のどの季節のものかを当てるクイズです。問題の種類は「季節を当てる」「季語を選ぶ」「今とちがう季語」「分類」の4つと、それを混ぜた出題。むずかしさは「やさしい」「ふつう」「むずかしい」の3段階で、全部で320の季語が出ます。1人で遊ぶゲームで、登録やダウンロードはいりません。答えるたびに、その季語の季節・今の暦でいつごろか・意味・今の感覚とちがうわけが出るので、クイズをしながら歳時記を少しずつ読むように覚えられます。
季語の季節を当てる

短冊に縦書きで出た季語が、どの季節のものかを「春・夏・秋・冬・新年」の5つから選びます。パソコンではキーボードの 1〜5 でも答えられます。答えると、正しい季節に緑の枠が付き、下に説明が出ます。読み終わったら「次へ」(または Enter キー)で次の問題に進みます。わからないときは「ヒント」を押すと、その季語の意味が出ます。ヒントを見た問題は、正解しても「1回で正解」には数えません。
季節に合う季語を選ぶ

季節の札を見て、その季節の季語を4つの中から選びます。まちがいの3つは、ほかの季節の季語から、できるだけ同じ仲間(花なら花、行事なら行事)を選んで並べています。答えたあとは4つの季語すべてに季節と意味が出るので、1問で4つの季語を確かめられます。
今の感覚とちがう季語

「朝顔」「天の川」「西瓜」は秋、「五月雨」「金魚」は夏、「小春日和」は冬――季語には、今の暮らしの感覚とちがう季節のものがたくさんあります。「今とちがう季語」を選ぶと、そうした季語だけが出ます(むずかしさを上げるほど数が増えます)。答えのあとには「今の感覚とちがうわけ」と、1月〜12月の上に季節の区切りを重ねた帯が出るので、なぜその季節なのかが目で見て分かります。
分類を当てる
歳時記では、季語を「時候・天文・地理・生活・行事・動物・植物」に分けて並べています。「分類」の問題では、季語がこのどれに入るかを4つから選びます。季節とあわせて覚えると、歳時記で季語を引くときに迷わなくなります。
まちがえたとき・今日の10問・苦手
まちがえた問題とヒントを見た問題は、10問(または20問)が終わったあとにもう一度出て、全部正解すると結果が出ます。まちがえた問題はこの端末に「苦手」として残り、「苦手」を選ぶとそれだけを練習できます。2回続けて1回で正解すると苦手から外れます。「今日の10問」は日付とむずかしさで決まる10問で、同じ日ならだれが遊んでも同じ問題です。
俳句の季節の区切り
俳句の季節は、今の暦の月ではなく、二十四節気の「立春・立夏・立秋・立冬」で区切ります。そのため、今の感覚より1か月ほど早く季節が変わります。
| 季節 | はじまりと終わり(年によって1日ほど前後) | 今の暦でだいたい |
|---|---|---|
| 春 | 立春(2月4日ごろ)〜立夏の前日 | 2・3・4月 |
| 夏 | 立夏(5月6日ごろ)〜立秋の前日 | 5・6・7月 |
| 秋 | 立秋(8月8日ごろ)〜立冬の前日 | 8・9・10月 |
| 冬 | 立冬(11月8日ごろ)〜立春の前日 | 11・12・1月 |
| 新年 | お正月(1月1日から松の内・小正月のころまで) | 1月のはじめ |

それぞれの季節は、はじめ・なか・おわりの3つに分けて「初秋・仲秋・晩秋」のようにもよびます(季節全体にわたるものは「三秋」)。このクイズでは、答えのあとに「初秋(今の暦で8月ごろ)」のように出します。8月の行事や花が秋の季語になるのは、このずれのためです。
今の感覚とちがう季語の例
| 季語 | 季節 | わけ |
|---|---|---|
| 朝顔 | 秋 | 昔の暦の7月、七夕のころ(今の8月ごろ)に咲く花 |
| 天の川・流れ星 | 秋 | 空が澄んでよく見える8月は、立秋のあと |
| 七夕・盆・盆踊り | 秋 | もとは昔の暦の7月(今の8月ごろ)の行事 |
| 西瓜・桃 | 秋 | 昔の暦の7月ごろに出回った実 |
| 五月雨・五月晴れ | 夏 | 昔の暦の5月は今の6月ごろ。梅雨の雨と、その合間の晴れ |
| 端午・鯉幟・柏餅・母の日 | 夏 | 5月の行事は立夏(5月6日ごろ)のころ |
| 涼し | 夏 | 暑さの中で感じる涼しさ。秋は「新涼」 |
| 麦の秋 | 夏 | 「秋」は実りの時のこと。麦は初夏に実る |
| 竹の秋・竹の春 | 春・秋 | 竹はほかの木と逆に、春に葉が黄ばみ、秋に青々と茂る |
| 小春日和 | 冬 | 冬のはじめ(11月ごろ)の、おだやかで暖かい日 |
| 残暑・爽やか・夜長 | 秋 | 立秋のあとの暑さ、澄んだ空気、夜が長くなってきたと感じること |
| 余寒・雪崩・残雪 | 春 | 立春のあとの寒さや、とけはじめた雪 |
| 七五三・落葉 | 冬 | 11月は立冬のあと |
このほかにも、「月」は秋、「虹」「滝」「金魚」は夏、「蛙」「風船」「ぶらんこ」は春、「障子」「蒲団」「マスク」は冬のように、一年中あるものが、いちばんその季節らしいときの季語になっている例がたくさんあります。
歳時記によって季節が分かれる季語
季語の季節は、歳時記や辞書によってちがうことがあります。このクイズでは、調べた辞書・歳時記で季節が分かれていた次の季語は、「季節を当てる」問題ではどちらを選んでも正解にし、「季語を選ぶ」問題には出していません。
| 季語 | 多い季節 | もう一つの季節 |
|---|---|---|
| 花火 | 夏 | 秋(お盆の行事とむすびついた古い分け方) |
| 撫子 | 秋(秋の七草) | 夏(夏から咲く) |
| 凧 | 春 | 新年(お正月の遊び) |
| 運動会 | 秋 | 春(春の運動会) |
| 逃げ水 | 春 | 夏(暑い日の道路) |
季語の分類
| 分類 | 中身 | 例 |
|---|---|---|
| 時候 | 季節・月・暑さ寒さなど、時のうつりかわり | 立春・残暑・夜長・小春日和 |
| 天文 | 空・天気・風・月や星 | 五月雨・天の川・月・時雨 |
| 地理 | 山・川・海・野・田・氷など、土地のようす | 山笑う・滝・花野・枯野 |
| 生活 | 衣食住・遊び・仕事など、人のくらし | 花見・風鈴・案山子・炬燵 |
| 行事 | 祭り・年中行事・記念日 | 雛祭り・七夕・七五三・初詣 |
| 動物 | 動物・鳥・虫・魚 | 鶯・蛍・蜻蛉・白鳥 |
| 植物 | 花・木・草・野菜・果物 | 桜・紫陽花・朝顔・水仙 |
生活と行事は、歳時記によってはまとめて「人事」とよびます。どちらにも入りそうな季語は、分類の問題で両方を選択肢に並べないようにしています。
季語を覚えるコツ
1. 区切りの日を先に覚える
立春(2月4日ごろ)・立夏(5月6日ごろ)・立秋(8月8日ごろ)・立冬(11月8日ごろ)の4つを覚えると、「8月のものは秋」「5月5日のこどもの日は夏」のように、今の暦から季節を考えられるようになります。
2. 「昔の暦で何月か」を考える
五月雨の「五月」、七夕の「七月七日」は昔の暦(旧暦)の日付で、今の暦より1か月ほど遅くなります。昔の暦の5月は今の6月ごろ、7月は今の8月ごろ、と置きかえると、季節の分け方に納得がいきます。
3. 「いちばんそれらしいとき」を思いうかべる
虹や滝、金魚は一年中ありますが、いちばん似合う季節が夏なので夏の季語です。月は秋、雪は冬、花(桜)は春。季語は「その季節の代表」を選んだ言葉だと考えると、見当がつきやすくなります。
4. 字にだまされない
「竹の秋」は春、「麦の秋」は夏、「竹の春」は秋、「小春日和」は冬。季語の中の季節の字は、そのまま答えにならないことがあります。まちがえやすいものは「今とちがう季語」でまとめて練習できます。
5. 苦手だけをくり返す
まちがえた問題は「苦手」に残ります。ふだんは「今日の10問」で新しい季語に出あい、ときどき「苦手」でまとめて練習する、という使い方もできます。
6. 印刷して書いてみる
印刷用プリントでは、季節ごとの一覧と、季節を書く問題・季語を選ぶ問題・今とちがう季語の問題(答えつき)をA4で印刷できます。季語の一覧では、季節・分類ごとに意味と「今とちがうわけ」を読めます。
よくある質問
だれ向けのクイズですか?
中学校の国語で俳句を学ぶころから、大人の教養まで向けです。ふりがなを付けられるので、小学生でも遊べます。「やさしい」は身近でよく目にする季語、「むずかしい」は少し古い言い方や、まちがえやすい季語が中心です。
季語の季節は、何で確かめていますか?
国語辞典(デジタル大辞泉・日本国語大辞典)の季語の表示、季語・季題の辞典、インターネットの歳時記、Wikipediaの「季語一覧」など、3つ以上の出典でそろっているものを使っています。出典によって季節が分かれるものは、上の表のとおり両方を正解にしています。意味の説明は、このゲームのために書いた短いものです。
俳句の例は出ますか?
一部の季語では、答えのあとに松尾芭蕉・与謝蕪村・小林一茶・加賀千代女・正岡子規の有名な句を例として出します。いずれも100年以上前の句です。
記録はどこに残りますか?
記録や苦手の問題は、遊んでいる端末のブラウザの中だけに保存されます。名前の登録やログインはありません。途中でやめても、同じ端末・同じブラウザで開けば「続きから」で再開できます。
音は鳴りますか?
最初は音が出ない設定です。ゲームの下の「音:オフ」を押すと、正解やまちがいのときに短い効果音が鳴ります。
学校のパソコンやタブレットでも使えますか?
ブラウザだけで動くので、Chromebook や iPad、スマホでも遊べます。操作はすべてボタンを押すだけなので、キーボードがなくても遊べます。
季語について
季語は、連歌・俳諧・俳句で季節を表すために使う言葉です。和歌の時代から季節の言葉は大切にされ、平安時代の終わりごろには、季節ごとの題の言葉がまとめられるようになったといわれます。江戸時代に俳諧が広まると、季節の言葉を集めて並べた本(今の歳時記のもと)がたくさん作られました。「季語」「季題」という呼び方は近代になって広まったものです。季語の季節が昔の暦に合わせて決まっているため、今の暦で暮らす私たちには、季節がずれて感じられるものが少なくありません。そのずれに気づくこと自体が、昔の人の季節の感じ方を知る手がかりになります。