百人一首の遊び方
小倉百人一首の100首を覚えて、かるたの取りを練習するゲームです。遊び方は、読み上げに合わせて取り札を取る「かるた取り」、上の句を見て下の句の札を選ぶ「上の句→下の句」、決まり字を見て札を選ぶ「決まり字」、日付で決まる「今日の10問」、まちがえた歌だけをくり返す「苦手」の5つ。中学校の授業で覚える前の予習にも、冬のかるた大会の練習にも、大人が教養として読み直すのにも使えます。登録やダウンロードはいりません。
かるた取り

畳の上に、下の句をひらがなで書いた取り札が並びます。読み手が歌を読みはじめると、上の句から1文字ずつ画面に出ます。読まれている歌の取り札を見つけたら、すばやく押しましょう。先に押したほうがその札をもらえます。場の札がなくなったら終わりで、取った札の多いほうが勝ちです。「ひとりで」を選ぶと相手はいません。1枚ごとに、読みはじめてから取るまでの時間を計ります。
取り札に書いてあるのは下の句だけです。歌を覚えていないうちは、下の句が読まれるまで札が分かりません。上の句を聞いただけで札が分かるようになると、相手よりずっと早く取れます。
お手つき

読まれている歌とちがう札を押すと「お手つき」です。はじめの設定では、自分の取った札から1枚を場の外(あずけ)に出し、次に札を取った人があずけの札ももらいます。まだ1枚も持っていないときは「借り」になり、次に札を取ったときに1枚出します。「くわしいルール」で、相手に1枚わたす形や、罰なしにも変えられます。
空札(からふだ)

「空札あり」にすると、場に並んでいない歌も読まれます。読まれた歌の札が場にないときに札を押すと、お手つきになります。本物の競技かるたでは、100首のうち場に並ぶのは50枚だけで、残りの50首は空札として読まれます。「似た札があるけれど、今の歌は場にない」を見分ける練習になります。
上の句→下の句と、決まり字

「上の句→下の句」は、上の句を見て、その歌の取り札を4枚から選ぶ問題です。まちがいの札には、上の句の頭が同じ歌(「あきの」と「あきか」など)の札が入るので、しっかり見分けないと正解できません。「決まり字」は、決まり字だけを見て取り札を選ぶ問題です。答えると、歌の全体・作者・決まり字・今の読み方・短い意味が出ます。まちがえた問題は、1回の最後にもう一回出ます。
決まり字とは

決まり字は、そこまで読まれれば、どの歌か1つに決まる文字です。たとえば「む」で始まる歌は「むらさめの」の1首しかないので、「む」と聞いただけで札が取れます。「あ」で始まる歌は16首もあり、「あさぼらけ」で始まる歌が2首あるので、「あさぼらけあ」「あさぼらけう」の6文字目まで聞かないと決まりません。決まり字は歌の読み方(音)で数えます。札の上では「あふこ」と書く「逢ふことの」は、読むと「おおこ」なので、「おおえやま」「おおけなく」と同じ「おお」の仲間の3字決まりです。
| 決まり字の長さ | 歌の数 | 例 |
|---|---|---|
| 1字決まり | 7首 | む・す・め・ふ・さ・ほ・せ |
| 2字決まり | 42首 | うか・うら・つき・つく・しの・しら |
| 3字決まり | 37首 | あきの・あきか・いまこ・いまは |
| 4字決まり | 6首 | ちぎりき・ちぎりお・こころあ・こころに |
| 5字決まり | 2首 | よのなかよ・よのなかは |
| 6字決まり | 6首 | きみがためは・きみがためお・あさぼらけあ |
かるた取りでは、読まれて場からなくなった札があると、残った札の決まり字が短くなります。「いまこ」が読まれたあとなら、「いまは」の歌は「いま」だけで決まります。
範囲の選び方
はじめは20首くらいにしぼって覚えるのがおすすめです。範囲は、歌番号の1〜20番のような20首ずつ、上の句の最初の音で分けた20首ずつの組、一字決まりの7首、春・夏・秋・冬・恋などの歌の種類、女性の歌人の21首から選べます。
| 組 | 上の句の最初の音 | 特ちょう |
|---|---|---|
| 第1組 | む・す・め・ふ・ほ・せ・し・ち・つ・ひ・も・ゆ | 一字決まりが6首。決まり字が短く、はじめに覚えやすい |
| 第2組 | な・た・か・う | 「な」の8首と「た」の6首の見分けが中心 |
| 第3組 | み・は・や・よ・い | 「よのなかよ」「よのなかは」の5字決まりをふくむ |
| 第4組 | わ・お・こ | 「わたのはら」の6字決まりをふくむ |
| 第5組 | あ・き・さ | 「あ」の16首。いちばん見分けがむずかしい組 |
同じ音で始まる歌をいつも同じ組に入れているので、組の中で決まり字の見分けを練習できます。
百人一首を覚えるコツ
1. 一字決まりから覚える
「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」で始まる7首は、最初の1文字で札が決まります。「むすめふさほせ」と続けて唱えると覚えやすく、かるた取りですぐに取れる札になります。
2. 上の句と下の句を1つの絵で覚える
「田子の浦に」の歌なら、雪の積もった富士山。「ちはやぶる」なら、紅葉で真っ赤な川。歌の景色を思いうかべると、上の句と下の句がつながって覚えやすくなります。答えのあとに出る短い意味も手がかりにしてください。
3. 取り札の形で覚える
取り札は下の句をひらがなで3行に書いたものです。かるた取りでは、下の句の最初の数文字だけを見て札を探します。「わがころもでは」と「わがころもでに」のように、1文字しかちがわない札もあるので、札の最後まで見る習慣をつけましょう。
4. 同じ音で始まる歌をまとめる
「あ」で始まる16首、「な」で始まる8首のように、同じ音で始まる歌をまとめて覚えると、決まり字の見分けが整理できます。範囲の「第◯組」は、そのために作った組です。
5. 苦手な歌だけをくり返す
まちがえた歌は「苦手」に残ります。毎日の「今日の10問」で新しい歌に出会い、ときどき「苦手」でまとめて練習すると、短い時間でも少しずつ覚えられます。
6. 声に出して読む
百人一首は、読み上げの調子(リズム)で覚えると忘れにくくなります。読み上げの声がある端末では、歌を声で聞けます。声がない端末でも、画面の文字を見ながら自分で声に出して読んでみましょう。
よくある質問
何年生から遊べますか?
ひらがなが読めれば、かるた取りは遊べます。上の句にはふりがなが付きます。中学校の国語で百人一首を習う前の予習や、小学校のかるた大会の練習にもどうぞ。「ひとりで」なら、自分のペースで札を探せます。
取り札の文字が、読み上げとちがうのはなぜ?
取り札は、昔の書き方(歴史的仮名遣い)で書かれています。「ころもでは」は「ころもでわ」、「けふ」は「きょう」と読みます。本物のかるたも同じなので、書き方と読み方のちがいに少しずつ慣れていきましょう。答えのあとには、今の読み方も出ます。
CPUの強さはどうちがいますか?
「やさしい」は札を探すのがゆっくりで、見落としも多い相手です。はじめてかるたをする人でも勝ちやすい強さです。「ふつう」はいくつかの歌を覚えていて、下の句が読まれてからの手も速くなります。「つよい」は覚えている歌が多く、上の句の決まり字で取ることもあります。どの強さでも、ときどきお手つきをします。
読み上げの声が出ません
読み上げには、端末に入っている日本語の声を使います。日本語の声が入っていない端末では「あり」を選べませんが、文字の表示だけで遊べます。音量や消音の設定も確かめてください。声と文字の出る速さは、端末によって少しずれることがあります。
記録はどこに残りますか?
記録や苦手の歌は、遊んでいる端末のブラウザの中だけに保存されます。名前の登録やログインはいりません。
印刷できますか?
印刷用ページで、決まり字の表、半分に折って使う暗記カード、上の句を見て下の句を書く問題(答えつき)をA4で印刷できます。百首の一覧では、範囲や作者でしぼりこんで、歌と意味をまとめて読めます。
百人一首について
小倉百人一首は、鎌倉時代の歌人・藤原定家が、飛鳥時代から鎌倉時代はじめまでの歌人100人の和歌を1首ずつ選んだものと言われています。定家が京都の小倉山の山荘で選んだと伝えられることから、「小倉」の名が付いています。江戸時代には、歌を書いた札で遊ぶ「歌がるた」が広まり、お正月の遊びとして親しまれるようになりました。今では、決まったルールで一対一の勝負をする競技かるたもさかんで、毎年1月には滋賀県の近江神宮で名人戦・クイーン戦が行われています。